そりゃ、確かに、毒をもって毒を制すのは、戦争の基本だ。
だけど…過剰な虐殺は、俺達の望むところではないはずだ。
それに、無闇だって…。戦争経験者とはいえ、人を殺すことは、
「勘違いしているようですね、ジュリスさん」
「え?」
俺の心を読んだナジュが、にやりと笑った。
「あなたの思ってるのとは違いますよ。僕の考案した『炙り出し作戦』は」
「ど…どういうことだよ?」
すると、そこに。
「はー。力加減って疲れるねー」
「お前は何もしてないだろう。力加減をしているのは俺だ」
「あ、ひどーい。こう見えて、不器用な無闇君の為に、私も結構フォローしてるんだよ?」
噂をすれば、何とやら。
テントの中に、無闇と…そして、『死火』の化身である月読が入ってきた。
おぉ、お前ら。
怪我はなさそうで、何よりだ。
「ジュリス、ベリクリーデ…。戻ってたのか」
「あぁ…。今、丁度お前達の話をしてたところだ」
「俺の…?何を?」
「なんか、ナジュの考えた作戦に従ってるってことだが…」
炙り出し作戦…だって?物騒な名前の…。
「あぁ。そうだ」
「…何をやってるんだ?」
まさか、『死火』で容赦なく燃やし殺、
「…見てもらった方が早いだろうな。これだ」
そう言って。
無闇は、ベリクリーデの片腕に、黒い炎をボッ、と点火した。
!?
「…ほぇー?」
燃え盛る自分の手を見ながら、こてん、と首を傾げるベリクリーデ。
「ちょ、おまっ…!何を、」
「落ち着け、ジュリス」
落ち着いていられるか。
俺は急いで、ベリクリーデを助けようとしたが。
「ジュリス、これ、ふわふわするよ」
「は?」
自分の手を燃やされているというのに。
ベリクリーデは、むしろ嬉しそうな顔で、ちょいちょい、と俺の服の袖を引っ張った。
ふ…ふわふわ?
「ベリクリーデ…。…熱くないのか?」
「うん、熱くないよ。ちょっと温かいかな。カイロみたいに、ほんわかする」
ほ、ほんわか?
「ほら、触ってみて」
ベリクリーデが、燃え盛る自分の手を差し出してきた。
俺は、恐る恐る、その黒い炎に手を翳した。
皮膚を焦がす強烈な痛みが突き刺さ…ってくるようなことはなく。
…むしろ。
「…本当だ。ほんわかしてる…」
「でしょ?」
めらめらと燃える炎のはずなのに、全然熱くない。
だけどまったく熱くない訳じゃなくて、例えるなら、そう…。
真冬にストーブつけて、その前に手を翳すと。
じわ〜…っとした、心地良い暖かさを感じるだろう?
アレだよ。
熱いじゃなくて、暖かいと言うのが正しいな。
無闇の…『死火』の炎って、こんなに暖かかったのか?
無闇がスッと手を翳すと、ベリクリーデの腕を燃やしていた(?)黒い炎は、煙みたいに消えてしまった。
…まるで手品だな。
だけど…過剰な虐殺は、俺達の望むところではないはずだ。
それに、無闇だって…。戦争経験者とはいえ、人を殺すことは、
「勘違いしているようですね、ジュリスさん」
「え?」
俺の心を読んだナジュが、にやりと笑った。
「あなたの思ってるのとは違いますよ。僕の考案した『炙り出し作戦』は」
「ど…どういうことだよ?」
すると、そこに。
「はー。力加減って疲れるねー」
「お前は何もしてないだろう。力加減をしているのは俺だ」
「あ、ひどーい。こう見えて、不器用な無闇君の為に、私も結構フォローしてるんだよ?」
噂をすれば、何とやら。
テントの中に、無闇と…そして、『死火』の化身である月読が入ってきた。
おぉ、お前ら。
怪我はなさそうで、何よりだ。
「ジュリス、ベリクリーデ…。戻ってたのか」
「あぁ…。今、丁度お前達の話をしてたところだ」
「俺の…?何を?」
「なんか、ナジュの考えた作戦に従ってるってことだが…」
炙り出し作戦…だって?物騒な名前の…。
「あぁ。そうだ」
「…何をやってるんだ?」
まさか、『死火』で容赦なく燃やし殺、
「…見てもらった方が早いだろうな。これだ」
そう言って。
無闇は、ベリクリーデの片腕に、黒い炎をボッ、と点火した。
!?
「…ほぇー?」
燃え盛る自分の手を見ながら、こてん、と首を傾げるベリクリーデ。
「ちょ、おまっ…!何を、」
「落ち着け、ジュリス」
落ち着いていられるか。
俺は急いで、ベリクリーデを助けようとしたが。
「ジュリス、これ、ふわふわするよ」
「は?」
自分の手を燃やされているというのに。
ベリクリーデは、むしろ嬉しそうな顔で、ちょいちょい、と俺の服の袖を引っ張った。
ふ…ふわふわ?
「ベリクリーデ…。…熱くないのか?」
「うん、熱くないよ。ちょっと温かいかな。カイロみたいに、ほんわかする」
ほ、ほんわか?
「ほら、触ってみて」
ベリクリーデが、燃え盛る自分の手を差し出してきた。
俺は、恐る恐る、その黒い炎に手を翳した。
皮膚を焦がす強烈な痛みが突き刺さ…ってくるようなことはなく。
…むしろ。
「…本当だ。ほんわかしてる…」
「でしょ?」
めらめらと燃える炎のはずなのに、全然熱くない。
だけどまったく熱くない訳じゃなくて、例えるなら、そう…。
真冬にストーブつけて、その前に手を翳すと。
じわ〜…っとした、心地良い暖かさを感じるだろう?
アレだよ。
熱いじゃなくて、暖かいと言うのが正しいな。
無闇の…『死火』の炎って、こんなに暖かかったのか?
無闇がスッと手を翳すと、ベリクリーデの腕を燃やしていた(?)黒い炎は、煙みたいに消えてしまった。
…まるで手品だな。



