今、アトラスは頭の中で、天秤が揺れ動いている。
片方の皿には、「シュニィと一緒にキルディリア魔王国に行く」が乗っていて。
もう片方の皿には、「ルーデュニア聖王国に残って、アイナとレグルスの傍にいる(+山賊狩りごっこ付き)」が乗っている。
ぐらんぐらんと、天秤が揺れ動いた結果。
「…くっ…」
ついに、天秤の傾きが止まった。
「…すまない、シュニィ…。俺が非力なばかりに…」
「そんな…。あなたのせいじゃありませんよ、アトラスさん」
…どうやらアトラスは、ルーデュニア国内に残って、子供達の傍にいることを選んだようだ。
…賢明だよ、アトラス。
「私がいない間、子供達のことを頼みますね」
シュニィは、落ち込むアトラスを励ましながら、そうお願いした。
「あぁ、任せろ…。…だが、お前も必ず帰ってくるんだぞ」
「勿論です。私もそのつもりです」
「帰ってこなかったら…今度は誰が何と言おうと、俺が必ず迎えに行く。絶対に迎えに行くからな」
「わ、分かりました。分かりましたから」
「絶対に迎えに行くからな!」
「…二度も言わなくて大丈夫です」
なんとも頼もしいことじゃないか。
これなら安心して、シュニィを送り出すことが出来る…。
…と、言いたいところだが…。
「…シュニィ、お前、一人で大丈夫か?」
俺は、シュニィに尋ねた。
「え?」
「いや、お前が頼りになるのは分かってるが、さすがに一人でキルディリア魔王国まで行くのは…」
ほら、あの国…。一応、今は戦時下だし。
俺は、キルディリア魔王国の国王、イシュメル女王のことを思い出した。
俺とシルナを…いや、シルナを手中に収める為に、シルナを脅し、虚偽の報道を流し。
半ば無理矢理、強引に、キルディリア国内に幽閉した。
そんな国に、今度はシュニィを送り出すとなれば。
…嫌でも、心配しないという訳にはいかないだろう。
片方の皿には、「シュニィと一緒にキルディリア魔王国に行く」が乗っていて。
もう片方の皿には、「ルーデュニア聖王国に残って、アイナとレグルスの傍にいる(+山賊狩りごっこ付き)」が乗っている。
ぐらんぐらんと、天秤が揺れ動いた結果。
「…くっ…」
ついに、天秤の傾きが止まった。
「…すまない、シュニィ…。俺が非力なばかりに…」
「そんな…。あなたのせいじゃありませんよ、アトラスさん」
…どうやらアトラスは、ルーデュニア国内に残って、子供達の傍にいることを選んだようだ。
…賢明だよ、アトラス。
「私がいない間、子供達のことを頼みますね」
シュニィは、落ち込むアトラスを励ましながら、そうお願いした。
「あぁ、任せろ…。…だが、お前も必ず帰ってくるんだぞ」
「勿論です。私もそのつもりです」
「帰ってこなかったら…今度は誰が何と言おうと、俺が必ず迎えに行く。絶対に迎えに行くからな」
「わ、分かりました。分かりましたから」
「絶対に迎えに行くからな!」
「…二度も言わなくて大丈夫です」
なんとも頼もしいことじゃないか。
これなら安心して、シュニィを送り出すことが出来る…。
…と、言いたいところだが…。
「…シュニィ、お前、一人で大丈夫か?」
俺は、シュニィに尋ねた。
「え?」
「いや、お前が頼りになるのは分かってるが、さすがに一人でキルディリア魔王国まで行くのは…」
ほら、あの国…。一応、今は戦時下だし。
俺は、キルディリア魔王国の国王、イシュメル女王のことを思い出した。
俺とシルナを…いや、シルナを手中に収める為に、シルナを脅し、虚偽の報道を流し。
半ば無理矢理、強引に、キルディリア国内に幽閉した。
そんな国に、今度はシュニィを送り出すとなれば。
…嫌でも、心配しないという訳にはいかないだろう。



