「悪いことは言わねぇ。アトラス、あんたはやめとけ。シュニィの足を引っ張りたくなければな」
「うぐ…。ぐぬぬ…」
唸るアトラス。
クマみたいだな。失礼だけど。
「何とか…。魔導師を装って…」
「無理だろ…。入国時に魔法を使わせられて、証明書を発行されるんだぞ。絶対バレるぞ」
「うぐぐぐ…」
…うん。俺も無理だと思う。
思い出す。俺とシルナが、キルディリア魔王国に入国した時。
厳しい入国審査官から向けられる、「お前、本当に魔導師なんだろうな?」という、鋭い視線。
魔法を使ってみせると、人が変わったように親切な態度に変わったが。
魔法が使えないアトラスに対しては、ずっとあの冷たい態度なんだろ?
人によって、あれほど露骨に態度を変えるのはどうかと思うぞ。
それでも、やはり愛するシュニィを、一人で異国へ送り出すことは躊躇われたのか。
「何とか…。…そうだ、荷物…。スーツケースの中に潜り込んで、荷物として潜入を…」
「…不法入国だからな、それ。あと絶対バレるから。無理だ」
…気持ちは分かるが、アトラス。
いよいよ苦しいぞ。
そして、ついに。
「アトラスさん。あなたはルーデュニア聖王国に残って、アイナとレグルスの傍にいてあげてください」
「…!」
シュニィに、優しい口調でそう頼まれ。
打ちひしがれていたアトラスは、はっとして顔を上げた。
「週末に、アイナと遊んであげる約束をしてたじゃないですか」
「そうだった…!アイナと一緒に、山賊狩りごっこをする約束をしていたんだ」
思わず、噴き出してしまうかと思った。
何?山賊狩りごっこって。
「遊び方、バイオレンス過ぎるだろ」
「親子で、笑顔で山賊狩りごっこに興じていると思うと、狂気ですね」
キュレム、ルイーシュ。それを言うなって。
アトラスは、至って真面目なんだぞ。
「うぐ…。ぐぬぬ…」
唸るアトラス。
クマみたいだな。失礼だけど。
「何とか…。魔導師を装って…」
「無理だろ…。入国時に魔法を使わせられて、証明書を発行されるんだぞ。絶対バレるぞ」
「うぐぐぐ…」
…うん。俺も無理だと思う。
思い出す。俺とシルナが、キルディリア魔王国に入国した時。
厳しい入国審査官から向けられる、「お前、本当に魔導師なんだろうな?」という、鋭い視線。
魔法を使ってみせると、人が変わったように親切な態度に変わったが。
魔法が使えないアトラスに対しては、ずっとあの冷たい態度なんだろ?
人によって、あれほど露骨に態度を変えるのはどうかと思うぞ。
それでも、やはり愛するシュニィを、一人で異国へ送り出すことは躊躇われたのか。
「何とか…。…そうだ、荷物…。スーツケースの中に潜り込んで、荷物として潜入を…」
「…不法入国だからな、それ。あと絶対バレるから。無理だ」
…気持ちは分かるが、アトラス。
いよいよ苦しいぞ。
そして、ついに。
「アトラスさん。あなたはルーデュニア聖王国に残って、アイナとレグルスの傍にいてあげてください」
「…!」
シュニィに、優しい口調でそう頼まれ。
打ちひしがれていたアトラスは、はっとして顔を上げた。
「週末に、アイナと遊んであげる約束をしてたじゃないですか」
「そうだった…!アイナと一緒に、山賊狩りごっこをする約束をしていたんだ」
思わず、噴き出してしまうかと思った。
何?山賊狩りごっこって。
「遊び方、バイオレンス過ぎるだろ」
「親子で、笑顔で山賊狩りごっこに興じていると思うと、狂気ですね」
キュレム、ルイーシュ。それを言うなって。
アトラスは、至って真面目なんだぞ。



