ーーーーー…こうして、聖魔騎士団から無闇さん、クュルナさん、ジュリスさんとベリクリーデさんという。
頼もしい、四人の仲間を加えて。
すぐに戦支度をして、挨拶もそこそこに、僕達はアーリヤット皇国領に向けて出発した。
その道中。
「それじゃ、慌ただしくて申し訳ありませんが、作戦の最終確認をします」
この場に集うのは、まずはイーニシュフェルト魔導学院から、学院長、羽久さん、僕と天音さん。
そして令月さんとすぐりさんと、マシュリさん。
聖魔騎士団から、無闇さん、クュルナさん、ジュリスさんとベリクリーデである。
この11人が、車座になって顔を突き合わせていた。
いやはや。錚々たるメンバーですね。
…って、言ってる場合じゃないんですが。今は。
「アーリヤット皇国に着いたら、各自、アーリヤット皇国民の反乱の起きた場所に向かってください。そこに、キルディリア魔王国軍が来るはずです」
もしかしたら、もう来てるかもしれませんけど。
アーリヤット国民とキルディリア魔王国軍が、ドンパチやり合ってるところに入っていって。
「ちょっと待てぃ!」と、仲裁に入る形ですね。
アーリヤット皇国民の方はともかく、キルディリア国軍は、「ちょっと待てぃ!」くらいじゃ止まってくれなさそうですが。
…その場合は。
「キルディリア国軍が武力を使って、反乱を鎮圧しようとしたら、それを止めてください。ただし、その時に出来るだけ…出来るだけ、アーリヤット皇国民とキルディリア国軍、双方に被害を出さないようにお願いします」
つまり、誰も殺さないようにしてくれ、と頼んでいるのだ。
これは、非常に重要なことだ。
戦場に突っ込んでいくのに、何を甘いことを、と思われるかもかもしれないが。
僕が言いたいのは、そういうことではなく。
「僕らの目的は、あくまで反乱を鎮め、キルディリア国軍によるアーリヤット国民の虐殺を阻止することです」
「つまり、喧嘩の仲裁が主目的、ということだな?」
と、無闇さんが聞いてきた。
そうそう、理解が早くて助かりますよ。
「キルディリア国軍を止める為に、キルディリア人の命を奪ってしまったら…後に、そのことがルーデュニア・キルディリア間の国際的な問題に発展しかねません」
あの、狡猾なイシュメル女王のこと。
万が一、僕達の誰かがキルディリア軍人を殺してしまったら。
それを口実に、今度はルーデュニア聖王国に、矛先を向けてくるかもしれない。
それだけは阻止したいですね。
「だが、戦場という場所にあって、人を殺さずに事を済ませるのは困難だぞ」
「…えぇ、分かってます」
鋭いですね、無闇さん。
さすが、「経験者」なだけあります。
殺さずに済むなら、それが一番ですけど…。必ずしも、上手く行くとは限らないでしょう。
何が起こるか分からない、思うように事が進むとは限らない…。
それが、戦場というものですから。
「これはあくまで、努力目標です。無理だと思ったら、その時は容赦なく殺してください」
「…良いんだな?」
「えぇ、良いです。躊躇わないでください」
僕が、今回の指揮官ですから。
その時は、僕が全責任を負います。
そのくらいの覚悟はしてますよ。
頼もしい、四人の仲間を加えて。
すぐに戦支度をして、挨拶もそこそこに、僕達はアーリヤット皇国領に向けて出発した。
その道中。
「それじゃ、慌ただしくて申し訳ありませんが、作戦の最終確認をします」
この場に集うのは、まずはイーニシュフェルト魔導学院から、学院長、羽久さん、僕と天音さん。
そして令月さんとすぐりさんと、マシュリさん。
聖魔騎士団から、無闇さん、クュルナさん、ジュリスさんとベリクリーデである。
この11人が、車座になって顔を突き合わせていた。
いやはや。錚々たるメンバーですね。
…って、言ってる場合じゃないんですが。今は。
「アーリヤット皇国に着いたら、各自、アーリヤット皇国民の反乱の起きた場所に向かってください。そこに、キルディリア魔王国軍が来るはずです」
もしかしたら、もう来てるかもしれませんけど。
アーリヤット国民とキルディリア魔王国軍が、ドンパチやり合ってるところに入っていって。
「ちょっと待てぃ!」と、仲裁に入る形ですね。
アーリヤット皇国民の方はともかく、キルディリア国軍は、「ちょっと待てぃ!」くらいじゃ止まってくれなさそうですが。
…その場合は。
「キルディリア国軍が武力を使って、反乱を鎮圧しようとしたら、それを止めてください。ただし、その時に出来るだけ…出来るだけ、アーリヤット皇国民とキルディリア国軍、双方に被害を出さないようにお願いします」
つまり、誰も殺さないようにしてくれ、と頼んでいるのだ。
これは、非常に重要なことだ。
戦場に突っ込んでいくのに、何を甘いことを、と思われるかもかもしれないが。
僕が言いたいのは、そういうことではなく。
「僕らの目的は、あくまで反乱を鎮め、キルディリア国軍によるアーリヤット国民の虐殺を阻止することです」
「つまり、喧嘩の仲裁が主目的、ということだな?」
と、無闇さんが聞いてきた。
そうそう、理解が早くて助かりますよ。
「キルディリア国軍を止める為に、キルディリア人の命を奪ってしまったら…後に、そのことがルーデュニア・キルディリア間の国際的な問題に発展しかねません」
あの、狡猾なイシュメル女王のこと。
万が一、僕達の誰かがキルディリア軍人を殺してしまったら。
それを口実に、今度はルーデュニア聖王国に、矛先を向けてくるかもしれない。
それだけは阻止したいですね。
「だが、戦場という場所にあって、人を殺さずに事を済ませるのは困難だぞ」
「…えぇ、分かってます」
鋭いですね、無闇さん。
さすが、「経験者」なだけあります。
殺さずに済むなら、それが一番ですけど…。必ずしも、上手く行くとは限らないでしょう。
何が起こるか分からない、思うように事が進むとは限らない…。
それが、戦場というものですから。
「これはあくまで、努力目標です。無理だと思ったら、その時は容赦なく殺してください」
「…良いんだな?」
「えぇ、良いです。躊躇わないでください」
僕が、今回の指揮官ですから。
その時は、僕が全責任を負います。
そのくらいの覚悟はしてますよ。



