10分後。
俺は、着替えさせたベリクリーデと共に、急いでシルナ・エインリーのもとに向かった。
「はぁ、はぁ…。悪い、遅くなった…」
「あ、ジュリス君…。ベリクリーデちゃんも。ごめんね、こんな時間に…」
「いや…」
シルナ・エインリーが聖魔騎士団にやって来た、と聞いたが。
そこにいたのはシルナ・エインリーだけではなく、羽久・グラスフィアと。
それから何故か、読心魔法使いのルーチェス・ナジュ・アンブローシアもいた。
…何故…?
「ふわぁ…。ねむ…」
「まったくですよ…。人を訪ねる時間じゃないでしょう」
先に来ていたキュレムとルイーシュは、眠そうな目を擦っていた。
「ご、ごめんね?でも、ちょっと緊急事態で…」
「何が緊急事態なんだよ。俺の腕の筋肉痛の方が緊急事態だわ」
「俺もです。キュレムさんを連れてアーリヤット皇国領から逃げてきて、疲れてるんですから」
キュレムとルイーシュの、チクチク言葉が止まらない。
まぁ、そう言ってやるなよ…。
すると、教え子に責められたシルナ・エインリーは、何を思ったか。
「えぇっと…あ、そうだ。眠気覚ましに…ほら、チョコあげるから」
とか言って、キュレムとルイーシュに小分けのチョコを渡していた。
…眠気覚ましにチョコなんて、聞いたことないんだが?
それから、なんでそんな都合良くチョコレートを持ち歩いてるんだ?
それを見て、ベリクリーデも目を輝かせた。
「あ、チョコだ。良いなぁ」
「ベリクリーデちゃんにもあげるよ」
「わーい、ありがとう」
ベリクリーデまで。
「もちゅもちゅ…。…ジュリス、チョコ美味しい」
「良かったな…」
深夜に甘いものはやめなさい。…と言いたいところだが。
見逃してやるよ、今回はな…。それと、寝る前にもう1回歯を磨くのを忘れるな。
…それから。
「さすが、学院長が持ち歩いてるチョコ。美味しいですね」
「深夜に食べる甘いものって、なんつーか…背徳感があって、めっちゃ美味いよな」
「おい、キュレム。ルイーシュ」
「うわっ、何だよジュリス」
何だよ、じゃねぇ。
忘れたとは言わせねぇぞ。
「お前ら…。変な噂を流してくれてるらしいじゃないか?」
「は?何の話?」
しらばっくれんな。
「俺とベリクリーデが、その…お楽しみだとか何とか」
「は?お楽しみしてんじゃん。なぁ、ベリクリーデちゃん」
「ふぇ?」
「ジュリスさんと楽しいこと、いつもしてますもんね?」
「…??うん、ジュリスといると、いつも楽しいよ」
「ほらな」
ほらな、って何だよ。
「やることやってんじゃねぇか。なぁ?おい」
「…お前ら…!」
誘導尋問じゃねぇかよ。
ベリクリーデは、その…キュレムが言うところの、「やることやってる」の、「やること」が何なのか、分かってないに違いない。
言っとくけど、何もやってないからな。
「いい加減に、変な噂を流すのは…!」
やめてくれ、と言おうとしたら。
その時。
「すまない!遅くなった!」
「学院長先生…!お待たせして、申し訳ありません」
この場にいなかった、アトラスとシュニィがやって来た。
俺は、着替えさせたベリクリーデと共に、急いでシルナ・エインリーのもとに向かった。
「はぁ、はぁ…。悪い、遅くなった…」
「あ、ジュリス君…。ベリクリーデちゃんも。ごめんね、こんな時間に…」
「いや…」
シルナ・エインリーが聖魔騎士団にやって来た、と聞いたが。
そこにいたのはシルナ・エインリーだけではなく、羽久・グラスフィアと。
それから何故か、読心魔法使いのルーチェス・ナジュ・アンブローシアもいた。
…何故…?
「ふわぁ…。ねむ…」
「まったくですよ…。人を訪ねる時間じゃないでしょう」
先に来ていたキュレムとルイーシュは、眠そうな目を擦っていた。
「ご、ごめんね?でも、ちょっと緊急事態で…」
「何が緊急事態なんだよ。俺の腕の筋肉痛の方が緊急事態だわ」
「俺もです。キュレムさんを連れてアーリヤット皇国領から逃げてきて、疲れてるんですから」
キュレムとルイーシュの、チクチク言葉が止まらない。
まぁ、そう言ってやるなよ…。
すると、教え子に責められたシルナ・エインリーは、何を思ったか。
「えぇっと…あ、そうだ。眠気覚ましに…ほら、チョコあげるから」
とか言って、キュレムとルイーシュに小分けのチョコを渡していた。
…眠気覚ましにチョコなんて、聞いたことないんだが?
それから、なんでそんな都合良くチョコレートを持ち歩いてるんだ?
それを見て、ベリクリーデも目を輝かせた。
「あ、チョコだ。良いなぁ」
「ベリクリーデちゃんにもあげるよ」
「わーい、ありがとう」
ベリクリーデまで。
「もちゅもちゅ…。…ジュリス、チョコ美味しい」
「良かったな…」
深夜に甘いものはやめなさい。…と言いたいところだが。
見逃してやるよ、今回はな…。それと、寝る前にもう1回歯を磨くのを忘れるな。
…それから。
「さすが、学院長が持ち歩いてるチョコ。美味しいですね」
「深夜に食べる甘いものって、なんつーか…背徳感があって、めっちゃ美味いよな」
「おい、キュレム。ルイーシュ」
「うわっ、何だよジュリス」
何だよ、じゃねぇ。
忘れたとは言わせねぇぞ。
「お前ら…。変な噂を流してくれてるらしいじゃないか?」
「は?何の話?」
しらばっくれんな。
「俺とベリクリーデが、その…お楽しみだとか何とか」
「は?お楽しみしてんじゃん。なぁ、ベリクリーデちゃん」
「ふぇ?」
「ジュリスさんと楽しいこと、いつもしてますもんね?」
「…??うん、ジュリスといると、いつも楽しいよ」
「ほらな」
ほらな、って何だよ。
「やることやってんじゃねぇか。なぁ?おい」
「…お前ら…!」
誘導尋問じゃねぇかよ。
ベリクリーデは、その…キュレムが言うところの、「やることやってる」の、「やること」が何なのか、分かってないに違いない。
言っとくけど、何もやってないからな。
「いい加減に、変な噂を流すのは…!」
やめてくれ、と言おうとしたら。
その時。
「すまない!遅くなった!」
「学院長先生…!お待たせして、申し訳ありません」
この場にいなかった、アトラスとシュニィがやって来た。



