まぁ、気持ちは分かる。
さっき、聖魔騎士団からの使者に、この情報を知らされた時。
俺も、にわかには信じられなくて…驚きのあまり、一瞬固まってしまったから。
アーリヤット皇国は、あまりにもあっさりとキルディリア魔王国軍に制圧されてしまった。
その理由は、これだったのだ。
『アメノミコト』が、協力していたから。
彼らは暗殺組織だが、傭兵としても充分活躍出来る実力の持ち主だ。
令月とすぐりを見れば、よく分かるというものだろう。
「ジャマ王国の暗殺者組織が、他国の戦争に関与するなんて…。どうしてそんなことを…」
気の優しい天音は、他国を巻き込んでの争いに、心を痛めているようだった。
「暗殺だろうが戦争だろうが、金で雇われて人を殺していることに変わりはないのでは?」
一方、ナジュはいつも通り、けろっとしていた。
そりゃまぁ…そうなんだけどさ。
「そう…。『アメノミコト』の暗殺者が、キルディリア魔王国軍に加って…。それなら、『HOME』でも太刀打ち出来なかった説明がつくね」
と、険しい顔で呟くマシュリ。
マシュリとしては、複雑な心境だろうな。
…そうだな。
何かの運命の掛け違いがあれば。
マシュリはまだ、『HOME』にいたかもしれないのだ。
そして…戦争に巻き込まれていた可能性も。
「『アメノミコト』は、金で雇われれば他国の戦争にも介入するんですか」
イレースが、令月とすぐりにそう尋ねた。
「滅多にあることじゃないけど、ない訳ではないはずだよ」
「少なくとも、俺と『八千代』が『アメノミコト』にいた頃は、そういう仕事はなかったかなー」
…とのこと。
そうか。それは良かったよ。
お前らみたいな子供が…血生臭い戦争に巻き込まれるなんて。
想像しただけで、胸糞悪くなる。
「…確か今、ジャマ王国では…『八岐の大蛇』とかいう新参者が幅を利かせてるんだったな」
俺は、ジャマ王国で会った、エニスという『八岐の大蛇』の構成員を思い出した。
ジャマ王国では、『八岐の大蛇』という新組織が台頭している。
そこで『アメノミコト』は、『八岐の大蛇』に対抗する意味も含めて、キルディリア魔王国軍への協力要請に応じたのだろう。
『アメノミコト』にとっては、自分達の評判を再度アピールする為の格好の機会だ。
だからって…無関係のアーリヤット皇国軍を攻撃するなんて。
相変わらず、見境がないって言うか…。
…いい加減大人しくしてろよ、って思うよな。
イシュメル女王が余裕ぶっこいてたのは、『アメノミコト』の後ろ盾があるからだったのだ。
腹立たしい…。
…で、
「…シルナ。話聞いてるか?」
「…」
ひらひら、とシルナの前で手を振ってみたが、無反応。
「時が止まってますね。…羽久さん、まさか時魔法使ってません?」
使ってる訳ねーだろ。
「…ぶん殴ったら、正気に戻りますかね?」
イラッ、としたらしいイレースが、拳を握り固めた。
壊れたテレビは、拳骨で治すタイプ。
このままじゃ、マジでイレースの鉄拳が振り下ろされることだろう。
イレースの鉄拳は、効果は絶大だろうが、絶大過ぎてシルナが気絶しかねん。
…仕方ない。
「おい、しっかりしろって」
俺は、シルナの肩を軽く叩いた。
さっき、聖魔騎士団からの使者に、この情報を知らされた時。
俺も、にわかには信じられなくて…驚きのあまり、一瞬固まってしまったから。
アーリヤット皇国は、あまりにもあっさりとキルディリア魔王国軍に制圧されてしまった。
その理由は、これだったのだ。
『アメノミコト』が、協力していたから。
彼らは暗殺組織だが、傭兵としても充分活躍出来る実力の持ち主だ。
令月とすぐりを見れば、よく分かるというものだろう。
「ジャマ王国の暗殺者組織が、他国の戦争に関与するなんて…。どうしてそんなことを…」
気の優しい天音は、他国を巻き込んでの争いに、心を痛めているようだった。
「暗殺だろうが戦争だろうが、金で雇われて人を殺していることに変わりはないのでは?」
一方、ナジュはいつも通り、けろっとしていた。
そりゃまぁ…そうなんだけどさ。
「そう…。『アメノミコト』の暗殺者が、キルディリア魔王国軍に加って…。それなら、『HOME』でも太刀打ち出来なかった説明がつくね」
と、険しい顔で呟くマシュリ。
マシュリとしては、複雑な心境だろうな。
…そうだな。
何かの運命の掛け違いがあれば。
マシュリはまだ、『HOME』にいたかもしれないのだ。
そして…戦争に巻き込まれていた可能性も。
「『アメノミコト』は、金で雇われれば他国の戦争にも介入するんですか」
イレースが、令月とすぐりにそう尋ねた。
「滅多にあることじゃないけど、ない訳ではないはずだよ」
「少なくとも、俺と『八千代』が『アメノミコト』にいた頃は、そういう仕事はなかったかなー」
…とのこと。
そうか。それは良かったよ。
お前らみたいな子供が…血生臭い戦争に巻き込まれるなんて。
想像しただけで、胸糞悪くなる。
「…確か今、ジャマ王国では…『八岐の大蛇』とかいう新参者が幅を利かせてるんだったな」
俺は、ジャマ王国で会った、エニスという『八岐の大蛇』の構成員を思い出した。
ジャマ王国では、『八岐の大蛇』という新組織が台頭している。
そこで『アメノミコト』は、『八岐の大蛇』に対抗する意味も含めて、キルディリア魔王国軍への協力要請に応じたのだろう。
『アメノミコト』にとっては、自分達の評判を再度アピールする為の格好の機会だ。
だからって…無関係のアーリヤット皇国軍を攻撃するなんて。
相変わらず、見境がないって言うか…。
…いい加減大人しくしてろよ、って思うよな。
イシュメル女王が余裕ぶっこいてたのは、『アメノミコト』の後ろ盾があるからだったのだ。
腹立たしい…。
…で、
「…シルナ。話聞いてるか?」
「…」
ひらひら、とシルナの前で手を振ってみたが、無反応。
「時が止まってますね。…羽久さん、まさか時魔法使ってません?」
使ってる訳ねーだろ。
「…ぶん殴ったら、正気に戻りますかね?」
イラッ、としたらしいイレースが、拳を握り固めた。
壊れたテレビは、拳骨で治すタイプ。
このままじゃ、マジでイレースの鉄拳が振り下ろされることだろう。
イレースの鉄拳は、効果は絶大だろうが、絶大過ぎてシルナが気絶しかねん。
…仕方ない。
「おい、しっかりしろって」
俺は、シルナの肩を軽く叩いた。



