神殺しのクロノスタシス7〜後編〜

「何もしないで。私達を帰して」

ベリクリーデは、暗殺者に向かって言った。

その、ベリクリーデのあまりにも堂々とした態度、堂々とした話し方に。

「…あなたは…」

さすがに、暗殺者も僅かに動揺したようだったが。

「…関係ありません。僕は、自分の役目を果たすだけ…!」

再び殺気を宿して、糸魔法を射出しようとした。

まっ…!

「ベリクリーデ…!」

俺は手を伸ばして、ベリクリーデを下がらせようとしたが。




「そこまでじゃ」




「…っ!?」

紫水晶の間。その入り口に。

いつの間にか、イシュメル女王が立っていた。

いつも通り、口元を扇で隠し。

この修羅場を、悠然と見つめていた。