「大体お前、今まで何処で何してたんだよ」
ストーカー天使は、お前の代名詞だろ。
ベリクリーデが拉致される時も、姿は見えないだけで。
ちゃんと、ベリクリーデの傍にいたんじゃないのか。
お前の姿が見えなかったら、ベリクリーデがまた、しょんぼりしてしまうじゃないか。
こんなところでふらふらしてんじゃねーぞ。
すると、クロティルダの返事は。
「俺はつい先程まで、アーリヤット皇国にいた」
「は?」
…。…なんで?
「ジュリス、お前の仲間達に会いに…。我が姫のことを伝えてきたんだが」
「俺の…仲間?誰…。…あ、キュレムとルイーシュのことか?」
「そうだ。そうしたら、キュレムとやらが怒り心頭に発してな」
「…?」
「『今すぐ、ありったけの紙を買ってきてくれ』と頼まれた。天使になってそれなりに長く生きてるが、紙を買う為にパシリにされたのは初めてだ」
…ごめん。ちょっと何言ってんのかよく分からねぇ。
キュレム、お前何やってんだ?
そしてクロティルダ、お前も素直に応じたのか。
「神は買えないが、紙を買うことなら出来る」
ドヤ顔で何言ってんの?
「その後は、凄まじい勢いで色々なことを書いていた。…ルイーシュと共に」
「…何の話だよ?」
「あまりに集中しているから、その隙に姿を消して、こうして再び、我が姫のもとに戻ろうと、キルディリア魔王国を訪れたのだが…」
だから、何の話なのかって。言えよ。
「すると、ジュリスの気配を感じた」
「…」
「だから、こうして会いに来た」
「…あ、そ」
なんか、よく分からんが。
お前はお前なりに、あちこち色々駆け回って、やるべきことをやってたようだな。
まぁ、その点については尊敬してやるよ。
「ジュリス、お前こそここに何をしに来た?」
「は?」
「ここはキルディリア魔王国だぞ」
…お前に言われなくても、知ってるっつーの。
今更だろ。
「それが何だって言うんだ?」
「危険だと思わないのか?」
思ってるに決まってる。
だが、そんなことは、前に進み出さない理由にはならない。
「自分の身にまで、危険が迫っていることが分からないのか?」
「…分かってるよ」
「それでも、お前は…」
「ベリクリーデを連れ戻しに来た。誰が止めようと、ベリクリーデが望んでなかろうと関係ない」
俺は、ベリクリーデを連れて帰る。
何があっても、絶対に。
「…そうか」
クロティルダは、すっと目を伏せた。
そして。
「…ならば、その意志に敬意を表して」
「あ?」
「案内しよう。我が姫のもとに」
と、言ってから。
クロティルダは、俺の顔の前に手を翳した。
…え?
「あまり、こういう力を人間に見せることは好ましくないが…。…俺は、自分の望むことをすると決めたからな」
ストーカー天使は、お前の代名詞だろ。
ベリクリーデが拉致される時も、姿は見えないだけで。
ちゃんと、ベリクリーデの傍にいたんじゃないのか。
お前の姿が見えなかったら、ベリクリーデがまた、しょんぼりしてしまうじゃないか。
こんなところでふらふらしてんじゃねーぞ。
すると、クロティルダの返事は。
「俺はつい先程まで、アーリヤット皇国にいた」
「は?」
…。…なんで?
「ジュリス、お前の仲間達に会いに…。我が姫のことを伝えてきたんだが」
「俺の…仲間?誰…。…あ、キュレムとルイーシュのことか?」
「そうだ。そうしたら、キュレムとやらが怒り心頭に発してな」
「…?」
「『今すぐ、ありったけの紙を買ってきてくれ』と頼まれた。天使になってそれなりに長く生きてるが、紙を買う為にパシリにされたのは初めてだ」
…ごめん。ちょっと何言ってんのかよく分からねぇ。
キュレム、お前何やってんだ?
そしてクロティルダ、お前も素直に応じたのか。
「神は買えないが、紙を買うことなら出来る」
ドヤ顔で何言ってんの?
「その後は、凄まじい勢いで色々なことを書いていた。…ルイーシュと共に」
「…何の話だよ?」
「あまりに集中しているから、その隙に姿を消して、こうして再び、我が姫のもとに戻ろうと、キルディリア魔王国を訪れたのだが…」
だから、何の話なのかって。言えよ。
「すると、ジュリスの気配を感じた」
「…」
「だから、こうして会いに来た」
「…あ、そ」
なんか、よく分からんが。
お前はお前なりに、あちこち色々駆け回って、やるべきことをやってたようだな。
まぁ、その点については尊敬してやるよ。
「ジュリス、お前こそここに何をしに来た?」
「は?」
「ここはキルディリア魔王国だぞ」
…お前に言われなくても、知ってるっつーの。
今更だろ。
「それが何だって言うんだ?」
「危険だと思わないのか?」
思ってるに決まってる。
だが、そんなことは、前に進み出さない理由にはならない。
「自分の身にまで、危険が迫っていることが分からないのか?」
「…分かってるよ」
「それでも、お前は…」
「ベリクリーデを連れ戻しに来た。誰が止めようと、ベリクリーデが望んでなかろうと関係ない」
俺は、ベリクリーデを連れて帰る。
何があっても、絶対に。
「…そうか」
クロティルダは、すっと目を伏せた。
そして。
「…ならば、その意志に敬意を表して」
「あ?」
「案内しよう。我が姫のもとに」
と、言ってから。
クロティルダは、俺の顔の前に手を翳した。
…え?
「あまり、こういう力を人間に見せることは好ましくないが…。…俺は、自分の望むことをすると決めたからな」



