なんか、もう…嫌とは言えない雰囲気。
「…」
「…」
俺とルイーシュは、互いに無言で顔を見合わせた。
そのまま、視線だけで会話をする。
『…どうする?』
『面倒ですね。でも、説き伏せて納得させるのはもっと面倒そうです』
『だよな…』
…仕方ない。分かったよ。
「何を期待してるのか知らないが…。上手く教えられなくても、文句言わないでくれよ」
「…!引き受けてくださるんですね」
「勿論です。キュレム様に文句をつけるなんて、絶対にそんなことは有り得ません」
あー、はいはい。そうかい。
期待を見事に裏切られても、知らんからな。
「…で?何処で何すりゃ良いんだ?」
「アーリヤット総督府の中に、小規模ですが、魔法の訓練場があります。そちらで…」
「はいはい」
便利な施設を併設してんのな。
分かったよ。そこに行けば良いんだな。
俺とルイーシュは、ブラマンジュちゃんとエリトール君に連れられ。
アーリヤット総督府の中に併設されているという、小さな訓練場に向かった。
小さいとは言っても、イーニシュフェルト魔導学院の魔導稽古場の広さくらいはあった。
小さい(当社比)。
これだけ広さがあれば、派手な魔法も使い放題だろうな。
そして、その訓練場には、既に何人かのアーリヤット総督府に赴任しているキルディリア魔導師達がいて。
それぞれ、熱心に魔法の訓練を行っているところだった。
…やれやれまったく。勉強熱心なことだ。
キルディリア本国から離れてもなお、魔法の腕を磨き続けるとは。
キルディリア魔導師の鑑じゃないか。なぁ?
そして、そんなキルディリア魔導師達は。
「!上級魔導師様だ」
「見習い魔導師様もいるぞ」
「珍しい。魔法の訓練だろうか…?」
「皆、場所を開けろ。上級魔導師様がお越しだ」
訓練場に入ってきた俺達一行を見て。
口々にそう言って、慌てて場所を開けてくれた。
マジかよ。
「いや、あの、俺達端っこの方を使うから、君ら、そのまま続けてもらっても…」
「いえ!とんでもございません。どうぞ、上級魔導師様がご利用ください」
どうぞどうぞ、と場所を譲る魔導師諸君。
それどころか。
「魔導人形を運びましょうか」
「必要な道具があれば、何でも持ってきます」
「あの、ご迷惑でなければ、見学させていただいでも良いですか?」
わらわらと、キルディリア魔導師達が俺達の周りに集まってくるではないか。
何?この扱い。
芸能人か何かかよ。
すると、エリトール君はそんな部下達に、眉をひそめ。
「君達、持ち場に戻りなさい。上級魔導師様が困っておられるだろう」
と、叱った。
「…!申し訳ありません」
「出過ぎた真似を致しました…!」
口々に謝る魔導師の皆さん。
いや、別に、全然出過ぎた真似とか、そんな風には思っちゃいないんだが。
困ってたのは事実だが。
「それでは、失礼致します…」
「お邪魔致しました」
魔導師諸君は、さながら、俺達に追い出されるような形で。
次々と、訓練場を出ていった。
あぁ…行ってしまった。
残されたのは、広々とした訓練場に、俺とルイーシュ、ブラマンジュちゃんとエリトール君の四人だけ。
…貸し切り状態じゃないか。
「…」
「…」
俺とルイーシュは、互いに無言で顔を見合わせた。
そのまま、視線だけで会話をする。
『…どうする?』
『面倒ですね。でも、説き伏せて納得させるのはもっと面倒そうです』
『だよな…』
…仕方ない。分かったよ。
「何を期待してるのか知らないが…。上手く教えられなくても、文句言わないでくれよ」
「…!引き受けてくださるんですね」
「勿論です。キュレム様に文句をつけるなんて、絶対にそんなことは有り得ません」
あー、はいはい。そうかい。
期待を見事に裏切られても、知らんからな。
「…で?何処で何すりゃ良いんだ?」
「アーリヤット総督府の中に、小規模ですが、魔法の訓練場があります。そちらで…」
「はいはい」
便利な施設を併設してんのな。
分かったよ。そこに行けば良いんだな。
俺とルイーシュは、ブラマンジュちゃんとエリトール君に連れられ。
アーリヤット総督府の中に併設されているという、小さな訓練場に向かった。
小さいとは言っても、イーニシュフェルト魔導学院の魔導稽古場の広さくらいはあった。
小さい(当社比)。
これだけ広さがあれば、派手な魔法も使い放題だろうな。
そして、その訓練場には、既に何人かのアーリヤット総督府に赴任しているキルディリア魔導師達がいて。
それぞれ、熱心に魔法の訓練を行っているところだった。
…やれやれまったく。勉強熱心なことだ。
キルディリア本国から離れてもなお、魔法の腕を磨き続けるとは。
キルディリア魔導師の鑑じゃないか。なぁ?
そして、そんなキルディリア魔導師達は。
「!上級魔導師様だ」
「見習い魔導師様もいるぞ」
「珍しい。魔法の訓練だろうか…?」
「皆、場所を開けろ。上級魔導師様がお越しだ」
訓練場に入ってきた俺達一行を見て。
口々にそう言って、慌てて場所を開けてくれた。
マジかよ。
「いや、あの、俺達端っこの方を使うから、君ら、そのまま続けてもらっても…」
「いえ!とんでもございません。どうぞ、上級魔導師様がご利用ください」
どうぞどうぞ、と場所を譲る魔導師諸君。
それどころか。
「魔導人形を運びましょうか」
「必要な道具があれば、何でも持ってきます」
「あの、ご迷惑でなければ、見学させていただいでも良いですか?」
わらわらと、キルディリア魔導師達が俺達の周りに集まってくるではないか。
何?この扱い。
芸能人か何かかよ。
すると、エリトール君はそんな部下達に、眉をひそめ。
「君達、持ち場に戻りなさい。上級魔導師様が困っておられるだろう」
と、叱った。
「…!申し訳ありません」
「出過ぎた真似を致しました…!」
口々に謝る魔導師の皆さん。
いや、別に、全然出過ぎた真似とか、そんな風には思っちゃいないんだが。
困ってたのは事実だが。
「それでは、失礼致します…」
「お邪魔致しました」
魔導師諸君は、さながら、俺達に追い出されるような形で。
次々と、訓練場を出ていった。
あぁ…行ってしまった。
残されたのは、広々とした訓練場に、俺とルイーシュ、ブラマンジュちゃんとエリトール君の四人だけ。
…貸し切り状態じゃないか。



