…ナツキ様のことは、どうでも良いし。
イシュメル女王のことだって、俺にとってはどうでも良いけどさ。
その二人の争いに巻き込まれる、何の罪もない国民達。
彼らが憐れでならない。
ただそこに暮らしていると言うだけで…戦火に巻き込まれる人々のことが…。
「…こんなこと…早く終わらせて欲しいですね」
「…そうだな…」
自国の民ではないとはいえ、アーリヤット皇国の国民達は、同じ人間なのだ。
こうして、俺達が呑気にホットチョコレートを飲んでいる間も。
いつ自分が、自分の大切な人が傷つけられるかと、びくびくと怯えている人々がいる。
そう思うだけで、胸が痛んだ。
シュニィの言う通りだ。
こんなことは…早く終わらせなければならない。
一刻も早く…平和を取り戻さなければ。
だけど…。俺達に何が出来る?
戦地からは遠く離れた俺達に…出来ることなんて、何も…。
「…フユリ様はなんて言ってるの?」
ずっと黙って、俺とシュニィの会話を聞いていたシルナが。
ようやく口を開いて、シュニィにそう尋ねた。
…驚いた。
チョコサンドに夢中になって、全然会話に入ってこないから。
もう、会話に参加する気はないんだと思ってたぞ。
一応、真面目に考える気はあったんだな。
「…何だか、また羽久が私に失礼なことを…」
「良いから。シュニィ、フユリ様はなんて?」
「あ、はい…。実は、相談したいことというのも、フユリ様のことなんです」
え?
「この度の…キルディリア魔王国のアーリヤット皇国侵攻に、フユリ様は大変胸を痛めておいでです…。一度は敵対したことのある国ですが、このままアーリヤット皇国の民を見捨てることは出来ない、と…」
「…フユリ様…」
…あの人らしいな。
フユリ様が心配しているのは、アーリヤット皇国の国民のこともあろうが。
…実の兄であるナツキ様を、見捨てることは出来ない。
優しい彼女は、きっと、そう思っているのだろう。
イシュメル女王のことだって、俺にとってはどうでも良いけどさ。
その二人の争いに巻き込まれる、何の罪もない国民達。
彼らが憐れでならない。
ただそこに暮らしていると言うだけで…戦火に巻き込まれる人々のことが…。
「…こんなこと…早く終わらせて欲しいですね」
「…そうだな…」
自国の民ではないとはいえ、アーリヤット皇国の国民達は、同じ人間なのだ。
こうして、俺達が呑気にホットチョコレートを飲んでいる間も。
いつ自分が、自分の大切な人が傷つけられるかと、びくびくと怯えている人々がいる。
そう思うだけで、胸が痛んだ。
シュニィの言う通りだ。
こんなことは…早く終わらせなければならない。
一刻も早く…平和を取り戻さなければ。
だけど…。俺達に何が出来る?
戦地からは遠く離れた俺達に…出来ることなんて、何も…。
「…フユリ様はなんて言ってるの?」
ずっと黙って、俺とシュニィの会話を聞いていたシルナが。
ようやく口を開いて、シュニィにそう尋ねた。
…驚いた。
チョコサンドに夢中になって、全然会話に入ってこないから。
もう、会話に参加する気はないんだと思ってたぞ。
一応、真面目に考える気はあったんだな。
「…何だか、また羽久が私に失礼なことを…」
「良いから。シュニィ、フユリ様はなんて?」
「あ、はい…。実は、相談したいことというのも、フユリ様のことなんです」
え?
「この度の…キルディリア魔王国のアーリヤット皇国侵攻に、フユリ様は大変胸を痛めておいでです…。一度は敵対したことのある国ですが、このままアーリヤット皇国の民を見捨てることは出来ない、と…」
「…フユリ様…」
…あの人らしいな。
フユリ様が心配しているのは、アーリヤット皇国の国民のこともあろうが。
…実の兄であるナツキ様を、見捨てることは出来ない。
優しい彼女は、きっと、そう思っているのだろう。



