このままでは、ジュリス火山が噴火してしまう。
普段怒らない奴が怒ると、恐ろしいことになると言うが。
あれは本当だな。
迫力が段違いだ。
シルナなんか、ビビり過ぎて、ずっと俺の背中に隠れている。
この卑怯者め。
思えば、令月とすぐりが、何も言わずに行方をくらませたのは。
近づいてくる炎のオーラ…ジュリス…の気配に、いち早く気づき。
君子危うきに近づかず、とばかりに逃げ出したのだろう。
ちゃっかりした奴らだよ。
そういう気配を察知したら、俺達にも教えてくれよ。
お陰で、この場は、絶賛修羅場である。
気の毒なことに、エリュティアは突然呼び出され。
そこで、炎のオーラを纏うジュリスを前に、彼も震えていた。
ごめんな。本当にごめん。
ジュリスは、白いビニール袋をエリュティアに差し出し、言った。
「探索魔法で、ベリクリーデの居場所を追ってくれ」
突然の呼び出しと、突然の要望に、困惑するエリュティア。
「ベリクリーデ…さんの?それは…どういう…」
「…」
「あっ、すみません…」
…エリュティアが悪い訳じゃないからな。
めちゃくちゃ睨まれてるけど。ジュリスに。
すると。
ジュリスは、重々しく口を開いた。
「…ベリクリーデが、何者かに攫われた」
「えぇっ…!?」
…ベリクリーデが、何者かに攫われた?
成程、それならジュリスが「こんな状態」になっているのも、納得…。
…って、納得出来るか。
「どうして…!?誰に…。一体、いつの間に…!?」
「…」
ギロッ、と目を吊り上げるジュリス。
そんなの俺が聞きてぇよ、と言わんばかり。
「あ、ご、ごめん…」
今、一番不安な気持ちを抱えているのは、他でもないジュリスだもんな。
「…誰が、何処に連れて行こうと、関係ない」
ジュリスは、相変わらず低い声でそう言った。
「必ず連れ戻す。…それだけだ」
「…そう、だよな…」
その通りだ。
それ以外、大事なことはない。
「だから、エリュティア。…ベリクリーデの居場所を探してくれ」
「は…はい。少し…その、待っててください…」
ジュリスの剣幕に、たじたじしながらも。
エリュティアは、白いビニール袋に残された、ベリクリーデの『痕跡』を頼りに。
「hearcs」
お得意の探索魔法で、ベリクリーデの現在地を探り始めた。
普段怒らない奴が怒ると、恐ろしいことになると言うが。
あれは本当だな。
迫力が段違いだ。
シルナなんか、ビビり過ぎて、ずっと俺の背中に隠れている。
この卑怯者め。
思えば、令月とすぐりが、何も言わずに行方をくらませたのは。
近づいてくる炎のオーラ…ジュリス…の気配に、いち早く気づき。
君子危うきに近づかず、とばかりに逃げ出したのだろう。
ちゃっかりした奴らだよ。
そういう気配を察知したら、俺達にも教えてくれよ。
お陰で、この場は、絶賛修羅場である。
気の毒なことに、エリュティアは突然呼び出され。
そこで、炎のオーラを纏うジュリスを前に、彼も震えていた。
ごめんな。本当にごめん。
ジュリスは、白いビニール袋をエリュティアに差し出し、言った。
「探索魔法で、ベリクリーデの居場所を追ってくれ」
突然の呼び出しと、突然の要望に、困惑するエリュティア。
「ベリクリーデ…さんの?それは…どういう…」
「…」
「あっ、すみません…」
…エリュティアが悪い訳じゃないからな。
めちゃくちゃ睨まれてるけど。ジュリスに。
すると。
ジュリスは、重々しく口を開いた。
「…ベリクリーデが、何者かに攫われた」
「えぇっ…!?」
…ベリクリーデが、何者かに攫われた?
成程、それならジュリスが「こんな状態」になっているのも、納得…。
…って、納得出来るか。
「どうして…!?誰に…。一体、いつの間に…!?」
「…」
ギロッ、と目を吊り上げるジュリス。
そんなの俺が聞きてぇよ、と言わんばかり。
「あ、ご、ごめん…」
今、一番不安な気持ちを抱えているのは、他でもないジュリスだもんな。
「…誰が、何処に連れて行こうと、関係ない」
ジュリスは、相変わらず低い声でそう言った。
「必ず連れ戻す。…それだけだ」
「…そう、だよな…」
その通りだ。
それ以外、大事なことはない。
「だから、エリュティア。…ベリクリーデの居場所を探してくれ」
「は…はい。少し…その、待っててください…」
ジュリスの剣幕に、たじたじしながらも。
エリュティアは、白いビニール袋に残された、ベリクリーデの『痕跡』を頼りに。
「hearcs」
お得意の探索魔法で、ベリクリーデの現在地を探り始めた。



