ーーーーーー…目指す、王都セレーナ中央市役所に辿り着くと。
おばあさんは何度も礼を言って、市役所の建物の中に消えていった。
その背中を見送って、俺はダッシュで、来た道を戻った。
急げ。ベリクリーデが待っている。
ゆっくり歩いて15分の道のりを、全力ダッシュで5分くらいで戻って。
「はぁ、はぁ。ベリクリーデ、もどっ…。た、ぞ?」
…あれ?
つい20分くらい前に、ベリクリーデと別れた交差点に戻ってくると。
…いないんだけど。
「…ベリクリーデ?何処だ?」
周囲を見渡すが、ベリクリーデの姿は見えない。
「…っ!」
俺は、一気に全身の血の気が引いた。
見つけてしまったからだ。
ベリクリーデの代わりに、電柱の陰に落っこちている、白いビニール袋を。
そう。つい先程、ベリクリーデと一緒に買いに行った。
カプリッコと、じゃがりっこが入ったビニール袋である。
その白いビニール袋には、踏みつけられた跡が残っていた。
多分、大柄な男のものだと思われる、泥で汚れた足跡。
買ったばかりのカプリッコが、その足跡に潰されてひしゃげ。
じゃがりっこに至っては、特徴的な紙の丸筒状のパッケージが、ぐしゃりと踏み潰されていた。
ベリクリーデはいつも、あっちにふらふら、こっちにふらふらと、落ち着きなく動き回る奴ではあるが。
「ここで良い子に待ってなさい」と言われたら、大人しく待っていることが出来る子だ。
そして、この、明らかにベリクリーデのものではない足跡…。
…最早、疑いようがない。
「…くそっ、さっきのババア…!」
思えばさっきのアレも、罠だったのだろう。
俺を、ベリクリーデから引き離す為に…!
まんまとその罠にハマってしまった自分が、死ぬほど情けなかった。
あのババア、今度会ったら覚えとけよ。
だが、今は自分を責めている場合ではない。
「ベリクリーデ…!」
助けに行かなければ、すぐに。
おばあさんは何度も礼を言って、市役所の建物の中に消えていった。
その背中を見送って、俺はダッシュで、来た道を戻った。
急げ。ベリクリーデが待っている。
ゆっくり歩いて15分の道のりを、全力ダッシュで5分くらいで戻って。
「はぁ、はぁ。ベリクリーデ、もどっ…。た、ぞ?」
…あれ?
つい20分くらい前に、ベリクリーデと別れた交差点に戻ってくると。
…いないんだけど。
「…ベリクリーデ?何処だ?」
周囲を見渡すが、ベリクリーデの姿は見えない。
「…っ!」
俺は、一気に全身の血の気が引いた。
見つけてしまったからだ。
ベリクリーデの代わりに、電柱の陰に落っこちている、白いビニール袋を。
そう。つい先程、ベリクリーデと一緒に買いに行った。
カプリッコと、じゃがりっこが入ったビニール袋である。
その白いビニール袋には、踏みつけられた跡が残っていた。
多分、大柄な男のものだと思われる、泥で汚れた足跡。
買ったばかりのカプリッコが、その足跡に潰されてひしゃげ。
じゃがりっこに至っては、特徴的な紙の丸筒状のパッケージが、ぐしゃりと踏み潰されていた。
ベリクリーデはいつも、あっちにふらふら、こっちにふらふらと、落ち着きなく動き回る奴ではあるが。
「ここで良い子に待ってなさい」と言われたら、大人しく待っていることが出来る子だ。
そして、この、明らかにベリクリーデのものではない足跡…。
…最早、疑いようがない。
「…くそっ、さっきのババア…!」
思えばさっきのアレも、罠だったのだろう。
俺を、ベリクリーデから引き離す為に…!
まんまとその罠にハマってしまった自分が、死ぬほど情けなかった。
あのババア、今度会ったら覚えとけよ。
だが、今は自分を責めている場合ではない。
「ベリクリーデ…!」
助けに行かなければ、すぐに。



