ーーーーー…キュレムとルイーシュが、旧アーリヤット皇国に赴任した、丁度その頃。
「…ふー…」
朝から取り組んでいた書類仕事が、ようやく一段落ついた。
休みなしで、ノンストップで書類と向かい合っていたものだから、さすがに疲れた。
肩と首をゆっくりと回すと、こき、こき、と小気味よい音がした。
…あー、疲れた。
…でも。
仕事が多いっていうのは、確かに疲れるけれど。
余計なことを考えずに済む。…のは、良いことだよな。
何もしてなかったら、つい考えてしまうからな。
今頃あいつら…大丈夫だろうか、って。
そろそろ、旧アーリヤット領に着いたのだろうか。
今、旧アーリヤット皇国領は、どうなってるんだろうな?
キルディリア流の支配が進み、魔導師と非魔導師の対立が深まっ、
「じゅーりーすー。あーそーぼー」
「…」
深く、思考の沼にハマってしまいそうになったところを。
超絶空気読めない系女子、ベリクリーデが。
無理矢理、強引に、引っ張って連れ戻してくれた。
いつもだったら、「今考え事してたんだが!?」と怒るところだが。
今日ばかりは、良くやったと褒めてやろう。
「…よく来たな、ベリクリーデ。助かったよ…」
余計なことを考えずに済んだよ。
「ほぇ?」
まぁ、本人にはまったく、自覚がないようだが。
「良いんだよ、こっちの話だ」
「そっか」
「…で、何の用だ?」
「ジュリス、私ね。これから、おやつを買いに行くの」
ほう?
「私いっつも、自分の好きなおやつばかり買ってきてるでしょ?」
「はぁ…。それは…別に良いんじゃないか?」
お前が食べるおやつなんだから、自分の好きなおやつを買ってくれば良い。
…キャロライナ・リーパーは、さすがにやめた方が良いと思うけど。
「だから今日は、ジュリスのリクエストを聞こうと思って」
「…俺の?」
「カプリッコとじゃがりっこ、どっちが良い?」
「…」
…その2択なのか?
リクエストになってなくね?
「どっちも欲しい?」
「いや…別に…」
「分かった。じゃあ、カプリッコのじゅーばいハバネロ味と、じゃがりっこのひゃくばいハラペーニョ味を買ってき、」
「ちょっと待ったぁぁ!」
「ふぇっ?」
俺は、駆け出そうとするベリクリーデの肩を、ガシッ、と掴んだ。
ちょっと待て。早まるな。
絶対に駄目だ。
10倍ハバネロって何だ。100倍ハラペーニョって何だよ?
めちゃくちゃヤバそうなのは、よく分かる。
ベリクリーデに、そんなおやつを買わせる訳には行かないということも。
「…ふー…」
朝から取り組んでいた書類仕事が、ようやく一段落ついた。
休みなしで、ノンストップで書類と向かい合っていたものだから、さすがに疲れた。
肩と首をゆっくりと回すと、こき、こき、と小気味よい音がした。
…あー、疲れた。
…でも。
仕事が多いっていうのは、確かに疲れるけれど。
余計なことを考えずに済む。…のは、良いことだよな。
何もしてなかったら、つい考えてしまうからな。
今頃あいつら…大丈夫だろうか、って。
そろそろ、旧アーリヤット領に着いたのだろうか。
今、旧アーリヤット皇国領は、どうなってるんだろうな?
キルディリア流の支配が進み、魔導師と非魔導師の対立が深まっ、
「じゅーりーすー。あーそーぼー」
「…」
深く、思考の沼にハマってしまいそうになったところを。
超絶空気読めない系女子、ベリクリーデが。
無理矢理、強引に、引っ張って連れ戻してくれた。
いつもだったら、「今考え事してたんだが!?」と怒るところだが。
今日ばかりは、良くやったと褒めてやろう。
「…よく来たな、ベリクリーデ。助かったよ…」
余計なことを考えずに済んだよ。
「ほぇ?」
まぁ、本人にはまったく、自覚がないようだが。
「良いんだよ、こっちの話だ」
「そっか」
「…で、何の用だ?」
「ジュリス、私ね。これから、おやつを買いに行くの」
ほう?
「私いっつも、自分の好きなおやつばかり買ってきてるでしょ?」
「はぁ…。それは…別に良いんじゃないか?」
お前が食べるおやつなんだから、自分の好きなおやつを買ってくれば良い。
…キャロライナ・リーパーは、さすがにやめた方が良いと思うけど。
「だから今日は、ジュリスのリクエストを聞こうと思って」
「…俺の?」
「カプリッコとじゃがりっこ、どっちが良い?」
「…」
…その2択なのか?
リクエストになってなくね?
「どっちも欲しい?」
「いや…別に…」
「分かった。じゃあ、カプリッコのじゅーばいハバネロ味と、じゃがりっこのひゃくばいハラペーニョ味を買ってき、」
「ちょっと待ったぁぁ!」
「ふぇっ?」
俺は、駆け出そうとするベリクリーデの肩を、ガシッ、と掴んだ。
ちょっと待て。早まるな。
絶対に駄目だ。
10倍ハバネロって何だ。100倍ハラペーニョって何だよ?
めちゃくちゃヤバそうなのは、よく分かる。
ベリクリーデに、そんなおやつを買わせる訳には行かないということも。



