ーーーーー…さて、こちらは。
キルディリア魔王国から、遥々、アーリヤット皇国にやって来た、俺とルイーシュ。
俺達をこの場所に送り込んだ、イシュメル女王の意図はまだ不明だが。
キルディリア魔王国の差別的な国政には、ほとほと嫌気が差していた俺としては。
キルディリア本国から離れ、少しでもルーデュニア聖王国に近い土地に移り住むのは。
あながち、悪い気分でもなかった。
…の、だが。
「…なーんか、やけに殺伐とした雰囲気だな…?」
「街中が静まり返ってますね。何だか気持ち悪いです」
…だよな?
俺とルイーシュが、旧アーリヤット皇国領に到着したのは、既に日が暮れた午後10時頃のこと。
夜の時間はこれからなのに、街は既に、しんと静まり返り。
足音一つ、人の声一つ聞こえない有様。
…何?みんな、もう寝ちゃったの?
寝るの早いんですかね。アーリヤット領の民は。
すると。
「今は、夜間外出禁止令が出されていますから」
俺達の会話を聞いたブラマンジュちゃんが、そう説明した。
は?夜間外出…禁止?
…いや、ちょっと待て。その前に。
「…ブラマンジュちゃん。あんたさん、アーリヤット皇国にまでついてきたんだな」
「えっ?」
専属見習い魔導師って、そこまですんの?
上司の海外赴任にまで、一緒についてくるとは。
正直、君が常に横にいるのは迷惑だから、キルディリア本国で待っていてくれても良かったんだぞ?
「…ご迷惑でしたか?」
「…いや…」
おっと、危ない危ない。
ついうっかり、「うん、正直迷惑」と言いそうになった。
…さすがにな?
「見習い魔導師は、上級魔導師様のお世話をするのが仕事ですから」
ブラマンジュちゃんは、当然のことのようにそう答えた。
…ふーん…。
そういう訳で、旧アーリヤット皇国領にやって来ても、なお。
俺の専属見習い魔導師のブラマンジュちゃんと。
それから、ルイーシュの見習い魔導師のエリトール君も一緒だった。
キルディリア魔王国から、遥々、アーリヤット皇国にやって来た、俺とルイーシュ。
俺達をこの場所に送り込んだ、イシュメル女王の意図はまだ不明だが。
キルディリア魔王国の差別的な国政には、ほとほと嫌気が差していた俺としては。
キルディリア本国から離れ、少しでもルーデュニア聖王国に近い土地に移り住むのは。
あながち、悪い気分でもなかった。
…の、だが。
「…なーんか、やけに殺伐とした雰囲気だな…?」
「街中が静まり返ってますね。何だか気持ち悪いです」
…だよな?
俺とルイーシュが、旧アーリヤット皇国領に到着したのは、既に日が暮れた午後10時頃のこと。
夜の時間はこれからなのに、街は既に、しんと静まり返り。
足音一つ、人の声一つ聞こえない有様。
…何?みんな、もう寝ちゃったの?
寝るの早いんですかね。アーリヤット領の民は。
すると。
「今は、夜間外出禁止令が出されていますから」
俺達の会話を聞いたブラマンジュちゃんが、そう説明した。
は?夜間外出…禁止?
…いや、ちょっと待て。その前に。
「…ブラマンジュちゃん。あんたさん、アーリヤット皇国にまでついてきたんだな」
「えっ?」
専属見習い魔導師って、そこまですんの?
上司の海外赴任にまで、一緒についてくるとは。
正直、君が常に横にいるのは迷惑だから、キルディリア本国で待っていてくれても良かったんだぞ?
「…ご迷惑でしたか?」
「…いや…」
おっと、危ない危ない。
ついうっかり、「うん、正直迷惑」と言いそうになった。
…さすがにな?
「見習い魔導師は、上級魔導師様のお世話をするのが仕事ですから」
ブラマンジュちゃんは、当然のことのようにそう答えた。
…ふーん…。
そういう訳で、旧アーリヤット皇国領にやって来ても、なお。
俺の専属見習い魔導師のブラマンジュちゃんと。
それから、ルイーシュの見習い魔導師のエリトール君も一緒だった。



