…え?
…なんで今、ジャマ王国の名前が出てくるんだ?
「…どういうことだよ?」
「あの戦争に、ジャマ王国が関わっていたんですか?」
「そうだ。ジャマ王国の暗殺者部隊が、あの戦争に参加していた」
「…」
…嘘だろ。
俺とルイーシュは、互いに顔を見合わせた。
…まさか。
「確か、なんですね?」
「見間違えるはずがないだろう。黒装束を着た、ジャマ王国の暗殺者組織…」
「『アメノミコト』のことですか?」
「そうだ。どうやら、傭兵としてキルディリア魔王国軍に雇われ、アーリヤット皇国に攻撃を仕掛けてきた」
「…」
「…異国の暗殺者共が。キルディリアと組んで…狡猾な真似を」
ナツキ様は、吐き捨てるようにそう言った。
…シュニィと無闇が、先に和平交渉の為にイシュメル女王に会いに来た時。
シュニィ曰く、イシュメル女王は意味深なことを言っていたという。
『HOME』の脅威を伝えても、まったく狼狽えることはなかったと。
…それは、あの時点で既に、『アメノミコト』という切り札を持っていたから…だったのか。
まさか、ジャマ王国とキルディリア魔王国が手を組むなんて、誰も想像していなかった。
だけど…これで辻褄が合う。
『アメノミコト』…特に、エリート暗殺部隊の『終日組』という暗殺者達は。
聖魔騎士団の精鋭にも、そして『HOME』の精鋭にも引けを取らない。
だって、あの令月君とすぐり君の古巣だろ?
あの二人の元暗殺者の実力は、何度も一緒に戦った俺達も、よく知っている。
それに、『アメノミコト』は軍隊ではない。
国の為ではなく、金の為に依頼されて動く、暗殺者組織だ。
組織の利益の為なら、他国の戦争にも参加する。
そこに目をつけて、イシュメル女王は『アメノミコト』に協力を依頼し、彼らを雇い、戦争に参加させ。
キルディリア魔王国軍、そして『アメノミコト』の暗殺者連合軍が、一気にアーリヤット皇国に侵攻。
ナツキ様の想定を遥かに超える進軍速度で、あっという間に皇都を落としてしまった…。
そして、用を済ませた『アメノミコト』は、さっさとジャマ王国に戻り。
イシュメル女王から渡された報酬を手に、『アメノミコト』の頭領…鬼頭夜陰だったか。
あいつは今頃、札束抱えてウハウハ、ってか。
…なんてことだよ。
そりゃ、『HOME』だけで持ち堪えられるはずがない。
しかも…キルディリア・『アメノミコト』連合軍の恐ろしさは、これだけでは終わらない。
だって、『アメノミコト』は、ルーデュニア聖王国とも対立しているのだ。
だから、つまり、あの、その。
もう一度キルディリアと『アメノミコト』が手を組んで、今度はルーデュニア聖王国に、ってことも。
…充分、その可能性はある。
「…っ!!」
ヤバい。絶対不味いよ、これ。
政治に疎い、アホの俺でも分かる。
これは非常に不味い状況だ。
最早、ルーデュニア聖王国も…対岸の火事ではいられない。
いつその火の粉が、「こちら側」に振りかかってくるか分からない状態なのだ。
…なんで今、ジャマ王国の名前が出てくるんだ?
「…どういうことだよ?」
「あの戦争に、ジャマ王国が関わっていたんですか?」
「そうだ。ジャマ王国の暗殺者部隊が、あの戦争に参加していた」
「…」
…嘘だろ。
俺とルイーシュは、互いに顔を見合わせた。
…まさか。
「確か、なんですね?」
「見間違えるはずがないだろう。黒装束を着た、ジャマ王国の暗殺者組織…」
「『アメノミコト』のことですか?」
「そうだ。どうやら、傭兵としてキルディリア魔王国軍に雇われ、アーリヤット皇国に攻撃を仕掛けてきた」
「…」
「…異国の暗殺者共が。キルディリアと組んで…狡猾な真似を」
ナツキ様は、吐き捨てるようにそう言った。
…シュニィと無闇が、先に和平交渉の為にイシュメル女王に会いに来た時。
シュニィ曰く、イシュメル女王は意味深なことを言っていたという。
『HOME』の脅威を伝えても、まったく狼狽えることはなかったと。
…それは、あの時点で既に、『アメノミコト』という切り札を持っていたから…だったのか。
まさか、ジャマ王国とキルディリア魔王国が手を組むなんて、誰も想像していなかった。
だけど…これで辻褄が合う。
『アメノミコト』…特に、エリート暗殺部隊の『終日組』という暗殺者達は。
聖魔騎士団の精鋭にも、そして『HOME』の精鋭にも引けを取らない。
だって、あの令月君とすぐり君の古巣だろ?
あの二人の元暗殺者の実力は、何度も一緒に戦った俺達も、よく知っている。
それに、『アメノミコト』は軍隊ではない。
国の為ではなく、金の為に依頼されて動く、暗殺者組織だ。
組織の利益の為なら、他国の戦争にも参加する。
そこに目をつけて、イシュメル女王は『アメノミコト』に協力を依頼し、彼らを雇い、戦争に参加させ。
キルディリア魔王国軍、そして『アメノミコト』の暗殺者連合軍が、一気にアーリヤット皇国に侵攻。
ナツキ様の想定を遥かに超える進軍速度で、あっという間に皇都を落としてしまった…。
そして、用を済ませた『アメノミコト』は、さっさとジャマ王国に戻り。
イシュメル女王から渡された報酬を手に、『アメノミコト』の頭領…鬼頭夜陰だったか。
あいつは今頃、札束抱えてウハウハ、ってか。
…なんてことだよ。
そりゃ、『HOME』だけで持ち堪えられるはずがない。
しかも…キルディリア・『アメノミコト』連合軍の恐ろしさは、これだけでは終わらない。
だって、『アメノミコト』は、ルーデュニア聖王国とも対立しているのだ。
だから、つまり、あの、その。
もう一度キルディリアと『アメノミコト』が手を組んで、今度はルーデュニア聖王国に、ってことも。
…充分、その可能性はある。
「…っ!!」
ヤバい。絶対不味いよ、これ。
政治に疎い、アホの俺でも分かる。
これは非常に不味い状況だ。
最早、ルーデュニア聖王国も…対岸の火事ではいられない。
いつその火の粉が、「こちら側」に振りかかってくるか分からない状態なのだ。



