神殺しのクロノスタシス7〜後編〜

地下室に続く階段を見て、さすがに俺も身構えた。

…何が待ってるんだろうな?

会って欲しい人物がいる…っていうのは、ただの口実で。

本当はこの先に、拷問部屋があって。

俺達をそこに捕らえる為に、連れてきたんじゃないよな?

そんな不安が、ついつい頭をよぎってしまう。

シャレになんねぇぞ。やめてくれ。

スパイなんだから、拷問される覚悟くらいしてるが。

かと言って、自分、ドMじゃないからな。

拷問されて喜ぶ趣味はないぞ。

痛い思いだって、出来るだけしたくない。人として当たり前である。

…。

…だがまぁ…でも、なんだ。

虎穴に入らずんば虎子を得ず、とも言うし。

今更、「怖いんで、やっぱ帰ります」とも言えないし。

ここまで来たからには、前に進むしかない。

前に…っつーか…地下室だから、下に、だけど…。

…もし拷問部屋だったとしても、その時はその時ってことで。

その時考えるよ。

これまでずっと、行き当たりばったりで生きてきたんだから。

何が起きても、行き当たりばったりで生きていくよ。

ルイーシュもいることだし。多分大丈夫。

じゃ、行くとしようか。

鬼が出るか、蛇が出るか…果たして神でも出てくるのかね?

天使が軽率にその辺を闊歩している時代だから、今更神くらいじゃビビんねぇけど。