目が点になっているエリトール君に、ルイーシュが説明をした。
「ほら、よくあるでしょう?お洒落なカフェで、注文の仕方が分からない、ってこと」
「え…いえ、あの、」
「ナントカカントカほにゃららフラペチーノ、みたいな」
あー、分かる分かる。
…スターボックスだろ?
「サイズも、S・M・Lじゃないんでしょう?トールだのベンティだの…。小・中・大で良いじゃないですか」
「駄目なんだよ、ルイーシュ…。俺もそう思うけどな、ああいうハイソなコーヒーショップは…何もかもお洒落な言葉を使わなきゃいけないんだ」
スタボの注文方法、俺も未だに分かんねぇや。
「一番普通のコーヒーください」って言ったら、「どれですか?」って言われるんだろ?
どれだよ。
コーヒーも色々種類があるんだろ?
ブレンド、エスプレッソ、モカ、カフェラテ…もう意味不明だな。全然区別がつかない。
あと、期間限定のフラッペだかフラペチーノだか…。
で、それにチョコチップとか生クリームとか、色々トッピングも出来て…。
…駄目だ。未知の世界。意味不明。
俺がスタボになんか行ったら、メニューの前で立ち尽くして、店員に大迷惑をかけるか。
あるいは逆ギレして、「もう缶コーヒーで良いわ!」と、不貞腐れて自販機で買ってそう。
実は、未だにコンビニのレジ横コーヒーの買い方もちゃんと理解してない。
…え?田舎者?
…しばくぞ。
「…で、そんな本があるのか?」
「はい。注文の仕方から、カスタマイズの種類や方法、期間限定メニューの見分け方まで、ばっちり書いてありました」
「マジか…。なんだ、その有能本…」
俺も読んでみたかったよ。
今度貸してくれ。
「あの一冊で、ハイソなカフェの注文の仕方を完璧にマスターしました」
「そうか。じゃあ今度スタボに行ったら、ルイーシュに注文任せるわ」
…って、ほぼ行かんけどな。
だってさぁ…そういうカフェって、リア充の巣窟じゃん?
爆破してやろうか。
「やっぱり、『猿でも分かる!』シリーズは名著が多いな」
「まぁジュリスさんは、迷惑だって怒ってましたけどね。ベリクリーデさんが余計な知恵をつけて困る、って…」
「あぁ…。まぁ、あの子は元々そういう子だから…」
…っと、ついつい内輪の話で盛り上がっちゃったな。
ブラマンジュちゃん達を置き去りにしてしまった。
「…でもこの図書館って、魔導書しかないんだろ?」
「え?は、はい…」
「…ふーん…」
随分と、お堅い図書館なんだなぁ。
魔導書ばっか読んでるの、つまんなくない?
「…違う本は読まねぇの?『猿でも分かる!』シリーズとか面白いけど」
「さ、猿…?いえ、そのような…。魔導書以外の本は、特には…」
本当に、つまんない奴だな。
魔導書以外は低俗な本だって、ハナから決めてかかるのはどうかと思うぞ。
これがシルナ学院長だったら、魔導書に限らず、何でも好きな本を読むことを推奨していただろうな。
「そうか…。魔導科学の勉強をするのも良いけど。たまにはまったく違うジャンルの本を読むのも良いぞ。知見を広げる為にもな」
「そ…。そうですか。…ありがとうございます、参考にさせていただきます…」
「あぁ。そうすると良い」
参考にする、とは言ったものの。
エリトール君もブラマンジュちゃんも、全然納得してなさそうだった。
…これは読まないな。確実に。
…で、俺達をここに連れてきた、シディ・サクメは。
「…」
怪しむような、腹を探るかのような眼差しで、俺とルイーシュをじっと見つめていた。
その視線に、さすがの俺も気づいていたが。
図書館で乱闘騒ぎをする訳にもいかず、気付かないフリをしてやり過ごすことにした。
「ほら、よくあるでしょう?お洒落なカフェで、注文の仕方が分からない、ってこと」
「え…いえ、あの、」
「ナントカカントカほにゃららフラペチーノ、みたいな」
あー、分かる分かる。
…スターボックスだろ?
「サイズも、S・M・Lじゃないんでしょう?トールだのベンティだの…。小・中・大で良いじゃないですか」
「駄目なんだよ、ルイーシュ…。俺もそう思うけどな、ああいうハイソなコーヒーショップは…何もかもお洒落な言葉を使わなきゃいけないんだ」
スタボの注文方法、俺も未だに分かんねぇや。
「一番普通のコーヒーください」って言ったら、「どれですか?」って言われるんだろ?
どれだよ。
コーヒーも色々種類があるんだろ?
ブレンド、エスプレッソ、モカ、カフェラテ…もう意味不明だな。全然区別がつかない。
あと、期間限定のフラッペだかフラペチーノだか…。
で、それにチョコチップとか生クリームとか、色々トッピングも出来て…。
…駄目だ。未知の世界。意味不明。
俺がスタボになんか行ったら、メニューの前で立ち尽くして、店員に大迷惑をかけるか。
あるいは逆ギレして、「もう缶コーヒーで良いわ!」と、不貞腐れて自販機で買ってそう。
実は、未だにコンビニのレジ横コーヒーの買い方もちゃんと理解してない。
…え?田舎者?
…しばくぞ。
「…で、そんな本があるのか?」
「はい。注文の仕方から、カスタマイズの種類や方法、期間限定メニューの見分け方まで、ばっちり書いてありました」
「マジか…。なんだ、その有能本…」
俺も読んでみたかったよ。
今度貸してくれ。
「あの一冊で、ハイソなカフェの注文の仕方を完璧にマスターしました」
「そうか。じゃあ今度スタボに行ったら、ルイーシュに注文任せるわ」
…って、ほぼ行かんけどな。
だってさぁ…そういうカフェって、リア充の巣窟じゃん?
爆破してやろうか。
「やっぱり、『猿でも分かる!』シリーズは名著が多いな」
「まぁジュリスさんは、迷惑だって怒ってましたけどね。ベリクリーデさんが余計な知恵をつけて困る、って…」
「あぁ…。まぁ、あの子は元々そういう子だから…」
…っと、ついつい内輪の話で盛り上がっちゃったな。
ブラマンジュちゃん達を置き去りにしてしまった。
「…でもこの図書館って、魔導書しかないんだろ?」
「え?は、はい…」
「…ふーん…」
随分と、お堅い図書館なんだなぁ。
魔導書ばっか読んでるの、つまんなくない?
「…違う本は読まねぇの?『猿でも分かる!』シリーズとか面白いけど」
「さ、猿…?いえ、そのような…。魔導書以外の本は、特には…」
本当に、つまんない奴だな。
魔導書以外は低俗な本だって、ハナから決めてかかるのはどうかと思うぞ。
これがシルナ学院長だったら、魔導書に限らず、何でも好きな本を読むことを推奨していただろうな。
「そうか…。魔導科学の勉強をするのも良いけど。たまにはまったく違うジャンルの本を読むのも良いぞ。知見を広げる為にもな」
「そ…。そうですか。…ありがとうございます、参考にさせていただきます…」
「あぁ。そうすると良い」
参考にする、とは言ったものの。
エリトール君もブラマンジュちゃんも、全然納得してなさそうだった。
…これは読まないな。確実に。
…で、俺達をここに連れてきた、シディ・サクメは。
「…」
怪しむような、腹を探るかのような眼差しで、俺とルイーシュをじっと見つめていた。
その視線に、さすがの俺も気づいていたが。
図書館で乱闘騒ぎをする訳にもいかず、気付かないフリをしてやり過ごすことにした。



