ーーーーー…一方、その頃。
キュレムさんのお屋敷の、通りを挟んで真向かいにある、俺の邸宅では。
俺は夕食後、専属見習い魔導師となったエリトールさんに勧められ。
四階建ての邸宅の、屋上に出てきた。
屋上は、広々とした屋上テラスになっていて。
大きな日除けのパラソルと、ビーチベッドが置いてあった。
俺はそのビーチベッドに横たわって、夜の空を眺めながら、優雅にノンアルコールカクテルを飲んでいた。
「…ふー…。…いやぁ、良い眺めですね…」
屋上にベッドを置いて寝そべり、そこで飲み物を飲みながら、優雅に夜の街を眺める。
下々の生活を眺める、神か天使にでもなった気分。
御殿様扱いされて、どうにもむず痒い思いをしている、キュレムさんと違って。
俺は、新しい生活を満喫していた。
…今のところは、ですけど。
すると、そこに。
「お気に召しましたか、ルイーシュ様」
エリトールさんが、すっ、といつの間にか俺の背後に立っていた。
カクテルのお代わりと、軽いおつまみを持ってきてくれたようだ。
「えぇ、とても気に入りました」
「そうですか。それは良かったです」
キュレムさんと違って、俺はこの新しい家が気に入りましたよ。
新築ですしね。
リビングも寝室もバスルームも広くて、豪華で。
まるで、モデルルームに暮らしてるみたいじゃないですか。
自分の家じゃないみたい。
実際、自分の家じゃありませんしね。
どうせ間借りしてるだけなんだから、ここにいる住んでいる間は、精々くつろがせてもらいますよ。
「何かご不満なことや、ご要望はありますか?」
「そうですね…。既に充分ってくらい良い思いをさせてもらってますが…」
この上文句をつけたり、我儘言ったりしたら、バチが当たりそうですけど。
あ、でも。強いて言うなら。
「夕食に魚介類がたくさん出てましたが、俺、実は魚は苦手なんです」
「…!そうでしたか。…知らぬこととはいえ、失礼致しました。メイドに伝えておきますね」
「いえいえ、いいんですよ」
先に言わなかった俺が悪いので。
「まったく食べられない訳ではないので、たまには出しても良いですよ」
「はい、かしこまりました」
「それから俺、コンビニの新発売のカップ麺を食べるのが趣味なので。3日に一度は出してくださいね」
「はい、かしこまり…。…え?カップ麺?」
俺、なんか変なこと、言いました?
…それよりも。
「エリトールさん、あなたは帰らなくて良いんですか?」
「え?あ、はい…。ルイーシュ様さえ宜しければ、私もルイーシュ様と生活を共にし、学ばせていただきたいと思っています」
「ふーん…」
つまり、メイドと一緒に、あなたもこの家に住むってことですね。
良いんじゃないですか。無駄に広い家ですし。
「でも、俺と一緒に住んで、何か学ぶことなんかありますかね?」
何を期待してるのか知りませんが。
俺、人に教えることに関しては、さっぱりですよ?
そういうのは学院長に頼んでください。
キュレムさんのお屋敷の、通りを挟んで真向かいにある、俺の邸宅では。
俺は夕食後、専属見習い魔導師となったエリトールさんに勧められ。
四階建ての邸宅の、屋上に出てきた。
屋上は、広々とした屋上テラスになっていて。
大きな日除けのパラソルと、ビーチベッドが置いてあった。
俺はそのビーチベッドに横たわって、夜の空を眺めながら、優雅にノンアルコールカクテルを飲んでいた。
「…ふー…。…いやぁ、良い眺めですね…」
屋上にベッドを置いて寝そべり、そこで飲み物を飲みながら、優雅に夜の街を眺める。
下々の生活を眺める、神か天使にでもなった気分。
御殿様扱いされて、どうにもむず痒い思いをしている、キュレムさんと違って。
俺は、新しい生活を満喫していた。
…今のところは、ですけど。
すると、そこに。
「お気に召しましたか、ルイーシュ様」
エリトールさんが、すっ、といつの間にか俺の背後に立っていた。
カクテルのお代わりと、軽いおつまみを持ってきてくれたようだ。
「えぇ、とても気に入りました」
「そうですか。それは良かったです」
キュレムさんと違って、俺はこの新しい家が気に入りましたよ。
新築ですしね。
リビングも寝室もバスルームも広くて、豪華で。
まるで、モデルルームに暮らしてるみたいじゃないですか。
自分の家じゃないみたい。
実際、自分の家じゃありませんしね。
どうせ間借りしてるだけなんだから、ここにいる住んでいる間は、精々くつろがせてもらいますよ。
「何かご不満なことや、ご要望はありますか?」
「そうですね…。既に充分ってくらい良い思いをさせてもらってますが…」
この上文句をつけたり、我儘言ったりしたら、バチが当たりそうですけど。
あ、でも。強いて言うなら。
「夕食に魚介類がたくさん出てましたが、俺、実は魚は苦手なんです」
「…!そうでしたか。…知らぬこととはいえ、失礼致しました。メイドに伝えておきますね」
「いえいえ、いいんですよ」
先に言わなかった俺が悪いので。
「まったく食べられない訳ではないので、たまには出しても良いですよ」
「はい、かしこまりました」
「それから俺、コンビニの新発売のカップ麺を食べるのが趣味なので。3日に一度は出してくださいね」
「はい、かしこまり…。…え?カップ麺?」
俺、なんか変なこと、言いました?
…それよりも。
「エリトールさん、あなたは帰らなくて良いんですか?」
「え?あ、はい…。ルイーシュ様さえ宜しければ、私もルイーシュ様と生活を共にし、学ばせていただきたいと思っています」
「ふーん…」
つまり、メイドと一緒に、あなたもこの家に住むってことですね。
良いんじゃないですか。無駄に広い家ですし。
「でも、俺と一緒に住んで、何か学ぶことなんかありますかね?」
何を期待してるのか知りませんが。
俺、人に教えることに関しては、さっぱりですよ?
そういうのは学院長に頼んでください。



