「君の…ブラマンジュちゃんの両親も、魔導師なのか?」
「はい。二人共『銀カード』です」
つまり、一般魔導師なんだな。
キルディリア魔王国では、一番数の多い魔導師。
「先祖代々、私の家系は『銀カード』ばかりだったので…。ずっと、一族の中で一人くらいは上級魔導師を輩出したいと、家族の全員がそう思っていました」
「…で、一族の中で初めて、その上級魔導師の登竜門に立ったのが…ブラマンジュちゃんって訳か」
「はい。上級魔導師様の専属見習い魔導師に選んでいただくという、名誉を授かりました」
そりゃ良かったな。
ドヤ顔にもなる訳だ。…自分のみならず、家族の期待を背負っているのだから。
「私の兄も、妹も、見習い魔導師には選ばれませんでした。だから、私にとても期待してくれているんです」
家族みんなの自慢なんだな。それはそれは。
兄と…妹。
「ってことは、ブラマンジュちゃんは3人兄妹なのか」
「はい。あ…いえ」
ん?
「…いえ、そうです。3人兄妹です。兄と、私と、それから妹の3人…」
「…今、ちょっと口籠らなかったか?」
明らかに今、視線を逸らしたよな?
「…すみません。一応、もう一人弟がいて…。本当は4人兄妹だったんですけど…」
と、もごもごしながら言うブラマンジュちゃん。
…やっぱり。そんな複雑な家庭の事情が。
「…ごめん。もしかして、幼い頃に亡くなった、とか…」
「いえ、そうじゃないんです。生きているのか死んでいるのかは、分からないんです」
は?
「とっくに死んでるんじゃないでしょうか?恐らく…。まぁ、私の知ったことではありませんが」
にこっ、と微笑みながら言うブラマンジュちゃん。
…今、この子。
凄く恐ろしいことを言わなかったか?
しかも、微笑みながら。
何?え?サイコパス的な人?
「それよりキュレム様、ハーブティーが冷めてしまいますよ」
いや、今ハーブティーのことなんてどうでも良いから。
「ど…どういうことなんだ?」
「え?ですから、ハーブティーが…」
「ハーブティーの話じゃなくて…!君の弟の話だよ。生きてるか死んでるか分からないって…」
…何?家出でもしたの?
「あぁ…。弟は、もうキルディリアにはいないので」
「え…なんで?何処行ったんだ?」
「さぁ、知りません。国外追放されましたから」
「国外追放…!?」
…何それ?
どうやったら、国外追放なんかされるんだ?
逆島流し?
「…?キュレム様、さっきから何を…」
おかしなことばっかり言ってるんだ、と怪訝そうなブラマンジュちゃん。
おかしなことばっかり言ってるのは、君の方だろ。
「…あ、そうか。キュレム様は、ルーデュニア聖王国のご出身なんですよね。それなら、ご存知ないのも無理もありませんが…」
「…ちょっと、自分にも分かるように説明してくれないか。なんで君の弟は、国外追放に…」
「弟には魔導適性がなかったんです。それだけです」
…それだけ。
それだけの理由で、君の弟は、生まれ故郷を追い出されたのか?
「はい。二人共『銀カード』です」
つまり、一般魔導師なんだな。
キルディリア魔王国では、一番数の多い魔導師。
「先祖代々、私の家系は『銀カード』ばかりだったので…。ずっと、一族の中で一人くらいは上級魔導師を輩出したいと、家族の全員がそう思っていました」
「…で、一族の中で初めて、その上級魔導師の登竜門に立ったのが…ブラマンジュちゃんって訳か」
「はい。上級魔導師様の専属見習い魔導師に選んでいただくという、名誉を授かりました」
そりゃ良かったな。
ドヤ顔にもなる訳だ。…自分のみならず、家族の期待を背負っているのだから。
「私の兄も、妹も、見習い魔導師には選ばれませんでした。だから、私にとても期待してくれているんです」
家族みんなの自慢なんだな。それはそれは。
兄と…妹。
「ってことは、ブラマンジュちゃんは3人兄妹なのか」
「はい。あ…いえ」
ん?
「…いえ、そうです。3人兄妹です。兄と、私と、それから妹の3人…」
「…今、ちょっと口籠らなかったか?」
明らかに今、視線を逸らしたよな?
「…すみません。一応、もう一人弟がいて…。本当は4人兄妹だったんですけど…」
と、もごもごしながら言うブラマンジュちゃん。
…やっぱり。そんな複雑な家庭の事情が。
「…ごめん。もしかして、幼い頃に亡くなった、とか…」
「いえ、そうじゃないんです。生きているのか死んでいるのかは、分からないんです」
は?
「とっくに死んでるんじゃないでしょうか?恐らく…。まぁ、私の知ったことではありませんが」
にこっ、と微笑みながら言うブラマンジュちゃん。
…今、この子。
凄く恐ろしいことを言わなかったか?
しかも、微笑みながら。
何?え?サイコパス的な人?
「それよりキュレム様、ハーブティーが冷めてしまいますよ」
いや、今ハーブティーのことなんてどうでも良いから。
「ど…どういうことなんだ?」
「え?ですから、ハーブティーが…」
「ハーブティーの話じゃなくて…!君の弟の話だよ。生きてるか死んでるか分からないって…」
…何?家出でもしたの?
「あぁ…。弟は、もうキルディリアにはいないので」
「え…なんで?何処行ったんだ?」
「さぁ、知りません。国外追放されましたから」
「国外追放…!?」
…何それ?
どうやったら、国外追放なんかされるんだ?
逆島流し?
「…?キュレム様、さっきから何を…」
おかしなことばっかり言ってるんだ、と怪訝そうなブラマンジュちゃん。
おかしなことばっかり言ってるのは、君の方だろ。
「…あ、そうか。キュレム様は、ルーデュニア聖王国のご出身なんですよね。それなら、ご存知ないのも無理もありませんが…」
「…ちょっと、自分にも分かるように説明してくれないか。なんで君の弟は、国外追放に…」
「弟には魔導適性がなかったんです。それだけです」
…それだけ。
それだけの理由で、君の弟は、生まれ故郷を追い出されたのか?



