神殺しのクロノスタシス7〜後編〜

…って、そんなこと言ってる場合か。

「同じ魔導師として生きるなら、ルーデュニア聖王国で社畜やるより、キルディリア魔王国で、ちやほやされながら魔導師人生を謳歌したい。…そう思うのは当然のことだろ?」

「謂わば、転職ですね。もっと待遇の良い職場に転職しようと思って、面接しに来ました」

そう。その通り。

…そういうことにしておこう。

これが一番、「キュレム・エフェメラル」らしい志望動機じゃないか?

「…おまけに、我らが聖賢者の周囲は、常にきな臭いからな。昔から、大勢の人に恨みを買ってるみたいだし…」

「ジャマ王国…。旧イーニシュフェルトの里の末裔…。それに、聖神ルデスの取り巻き連中…。そしてラミッドフルスの鬼教官。あんな聖賢者の近くにいたら、いつ、とばっちりでこっちまで危うい目に遭うか分かりませんよ」

「それな。枕を高くして眠れないんだよ」

…ん?

ラミッドフルスの鬼教官…イレースちゃんは、関係なくね?

まぁ良いか。美人だけど、怖いことには変わりないし。

「これまでは、学院長に恩があるからと思って…。色々我慢して、何とか付き合ってきたけど…。…そろそろ限界だわ」

「俺は勿論、キュレムさんも、生来怠け者で面倒臭がりの性分ですもんね」

「それな?もうサービス残業は懲り懲り。俺達は別に、祖国に愛着もないし、家族もいないし…。今後は、ちゃんと残業代をくれる職場で働かせてもらおうと思ってね」

言いたいことは言ったぞ。

あとは、イシュメル女王の反応を見るだけ。