仕事に忙しい俺に気を遣って、一人で遊んでるのかな、とか思ってたが。
そういう訳ではなかったようだ。
「ジュリス。パピッコ」
とか言いながら、ベリクリーデは某有名アイスクリームを片方もぎって、差し出してきた。
パピッコって知ってるか?
チューペットみたいに、口をつけて吸うタイプのアイスクリーム。
一袋に2本入ってて、誰かとシェアするのも良し、一人で贅沢に2本食いするのも良し。
ベリクリーデは惜しげもなく、2本あるうちの1本を、俺に差し出した。
「はい、ジュリス」
「…お前、いつの間にこんなアイス…」
「ジュリスと一緒にアイス食べようと思って、私の隊の魔導師さんと一緒に、買いに行ってきたの」
とのこと。
良かった。一人でお使いに行ったんじゃなく。
ちゃんと、引率の人がついて行ってくれたんだな。
…お使いくらい、一人で行けるようになれよ。
いくつだよ、お前。
「でね、パピッコ買ってきたの」
「そうか…。…って、これ、何味だ…?」
パピッコと言えば、コーヒー味が一番メジャーだと思うのだが。
あるいは…白いパピッコ。あれも美味しいよな。
しかし、今日ベリクリーデが買ってきたパピッコは、赤かった。
赤いパピッコなんてあんの?…期間限定商品?
「いちご味のパピッコなんだよ」
と、ベリクリーデが教えてくれた。
へぇ、いちご味…。
「いちご味、食べたかったのか?」
「?ううん。最初はね、えーと。ぶーとじょろきあ味?っていうのにしようと思ったの」
「!?」
…そんな味、あるの?
…正気か?
「お前…いつからそんな、辛いもの好きに…」
「だって、赤くて可愛かったから」
ベリクリーデの思考なんて、大抵こんなものだ。
こいつは、ブートジョロキアがどういうものなのか知らず。
ただ、「赤くて可愛い」という浅はかな理由で。
パピッコブートジョロキア味という、地雷臭しかしない商品に手を出そうとしていた。
しかし。
「でもね、一緒にアイスを買いに行った隊士さんが、『同じ赤なら、こっちの方が良いと思います!』って、いちご味を渡してきて…」
「…」
「だから、いちご味にしたんだよ」
…ベリクリーデ隊の隊士さん、ナイス。
今度会ったら、飯でも奢らせてくれ。
よくベリクリーデを止めてくれた。本当にありがとう。助かった。
どんな気持ちだったろうな?
ブートジョロキア味のパピッコに手を伸ばそうとするベリクリーデを見て。
きっと、めちゃくちゃ焦りながら、必死に阻止してくれたんだろうな。
頭が上がりません。
感謝を噛み締めていると、ベリクリーデは、何を勘違いしたのか。
「…ジュリス、ぶーとじょろきあ、の方が良かった?」
不安そうな顔で、ベリクリーデがそう尋ねた。
「は?」
「やっぱり、いちご味なんてつまんなかった?珍しい味の方が、ジュリスは…」
「いやいやいや、とんでもない。俺はいちご味、好きだぞ?」
「ほんと?」
ぱぁ、とベリクリーデの顔が明るくなった。
「そう…うん、凄く好きだ。いちご最高。いちご万歳。いちご以外勝たん」
「良かったー」
本当は、別に、そこまで言うほど極端ないちご好きでもないが。
ブートジョロキア味に比べたら、何でも万歳だっての。
そういう訳ではなかったようだ。
「ジュリス。パピッコ」
とか言いながら、ベリクリーデは某有名アイスクリームを片方もぎって、差し出してきた。
パピッコって知ってるか?
チューペットみたいに、口をつけて吸うタイプのアイスクリーム。
一袋に2本入ってて、誰かとシェアするのも良し、一人で贅沢に2本食いするのも良し。
ベリクリーデは惜しげもなく、2本あるうちの1本を、俺に差し出した。
「はい、ジュリス」
「…お前、いつの間にこんなアイス…」
「ジュリスと一緒にアイス食べようと思って、私の隊の魔導師さんと一緒に、買いに行ってきたの」
とのこと。
良かった。一人でお使いに行ったんじゃなく。
ちゃんと、引率の人がついて行ってくれたんだな。
…お使いくらい、一人で行けるようになれよ。
いくつだよ、お前。
「でね、パピッコ買ってきたの」
「そうか…。…って、これ、何味だ…?」
パピッコと言えば、コーヒー味が一番メジャーだと思うのだが。
あるいは…白いパピッコ。あれも美味しいよな。
しかし、今日ベリクリーデが買ってきたパピッコは、赤かった。
赤いパピッコなんてあんの?…期間限定商品?
「いちご味のパピッコなんだよ」
と、ベリクリーデが教えてくれた。
へぇ、いちご味…。
「いちご味、食べたかったのか?」
「?ううん。最初はね、えーと。ぶーとじょろきあ味?っていうのにしようと思ったの」
「!?」
…そんな味、あるの?
…正気か?
「お前…いつからそんな、辛いもの好きに…」
「だって、赤くて可愛かったから」
ベリクリーデの思考なんて、大抵こんなものだ。
こいつは、ブートジョロキアがどういうものなのか知らず。
ただ、「赤くて可愛い」という浅はかな理由で。
パピッコブートジョロキア味という、地雷臭しかしない商品に手を出そうとしていた。
しかし。
「でもね、一緒にアイスを買いに行った隊士さんが、『同じ赤なら、こっちの方が良いと思います!』って、いちご味を渡してきて…」
「…」
「だから、いちご味にしたんだよ」
…ベリクリーデ隊の隊士さん、ナイス。
今度会ったら、飯でも奢らせてくれ。
よくベリクリーデを止めてくれた。本当にありがとう。助かった。
どんな気持ちだったろうな?
ブートジョロキア味のパピッコに手を伸ばそうとするベリクリーデを見て。
きっと、めちゃくちゃ焦りながら、必死に阻止してくれたんだろうな。
頭が上がりません。
感謝を噛み締めていると、ベリクリーデは、何を勘違いしたのか。
「…ジュリス、ぶーとじょろきあ、の方が良かった?」
不安そうな顔で、ベリクリーデがそう尋ねた。
「は?」
「やっぱり、いちご味なんてつまんなかった?珍しい味の方が、ジュリスは…」
「いやいやいや、とんでもない。俺はいちご味、好きだぞ?」
「ほんと?」
ぱぁ、とベリクリーデの顔が明るくなった。
「そう…うん、凄く好きだ。いちご最高。いちご万歳。いちご以外勝たん」
「良かったー」
本当は、別に、そこまで言うほど極端ないちご好きでもないが。
ブートジョロキア味に比べたら、何でも万歳だっての。



