「青空がぼくたちのことで、眠れないって。だから話をしてたんだ」
「それでどうしてあんな近いの?ちょっと明華」
足で寝ていた明華くんの膝をたたいた円華くん。
「うわ、な、なんだよっ……って円華?桃李もヒロも、なんでここに?」
なんとも起こされたというのに、寝起きがいい明華くんは今の光景にわけわからない、という顔をする。
「なんでじゃないよ、明華がいながらなに碧にラブラブさせてるの?」
「ら、ラブラブ?碧が?」
どういうこと?と視線は碧くんへ。
「額くっつけたり、ほっぺたに触れたり……顔を寄せたりしてたの!」
「まどかうるさい……そら起きちゃう」
「なに寝ぼけてんの?青空は起きてるし、僕はうるさくない。ちゃんと小声なんだから」
座りながら半ば寝ている桃李くん。
体が左右に倒れそうになるのを、ヒロがおさえてる。
「えっと……よくわからないけどわかった。んで、なんで3人ともここにいるんだ?」
頭をかきながら立ち上がる明華くんに、桃李くんを支えながらヒロが答えた。
「なんか円華がずっと"絶対だれかなにかしてる"、"青空があぶない"とか言ってぼく眠れないし、桃李も寝そうだったのに見に行こうとか言い出してこうなったの」
「……どんだけ部屋割り納得してないんだよお前は。莉雨もこの通りぐっすりだし、碧は眠れない青空のそばにいただけだろ?と言うかのぞくな。女の子の部屋を」



