『桃李と円華は絶対ぜーったいぼくの部屋ね。決まり』
『は?なんで?僕青空の部屋って言ったじゃん』
『ボクも言ったよ!』
『やたらと姉ちゃんにくっつく、くっつき魔はぼくが回収する。夜に何するかわからないし。その点、明華や莉雨、それに碧はまだマシだからね』
反対!とヒロに対し反発する2人。だけどヒロは聞き入れない。
『ま、この2人相手でもヒロならなんとかなるだろ。くれぐれも脱走とかするなよ?いいな。お母さんたちに見られたら言い逃れ出来ないし、青空たちに迷惑がかかる。それは嫌だろ?』
明華くんの言葉に、反発していた桃李くんと円華くんが口を閉ざす。そしてものすごい間をあけてから、しぼるように『……分かった』と小声で頷いた。
──ということで、わたしの部屋には碧くん、莉雨くん、明華くん。
なんとか寝る前までバレずに過ごせたけど、こんなに家にいてハラハラするのははじめて。
床で休む、という3人のところには柔らかいタオルをしき、おやすみのあいさつをしてベッドに入った──
まともな充電が出来ないとはいえ、寝てる間はいくらか消耗をふせげるってきいたから、誰も0になることはない。
でも、本当にこのまま解決出来なかったら……食事はとらないと言っても、どうしたらいいんだろう。



