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バレずに家に5人もいれるなんてまず不可能。
だから、最初にわたしが家に入ってヒロを引きつけている間に皆には二階へあがってもらう……という作戦。しか浮かばなかった。
リビングに先に行ってヒロがいることを確認したわたしは、リビングから入っていいよ、と合図を送る。ぞくぞくと静かにあがっていくのを見て、第1段階クリア。
──よし、ヒロはゲームしてるし気づいてない。
「ご飯すぐ準備するから、ここで待っててね。き、着替えてくるから」
「はーい」
ソファに寝転がるヒロを置いて、部屋へ走る。
「……そら、ヒロは気づいてない?」
「大丈夫だよ。皆濡れてない?」
家まで来る途中、小降りになったけど雨はやまなかったから。
「これくらいなら大丈夫だ。それよりこの後はどうする?」
「そうだよね……」
クロゼット!……だめだ、全然隙間なんてない。
物置きも人ひとり入れるくらいしかないし、外に倉庫なんてものもない。
それか──わたしの部屋で静かにさえしてもらえれば、1日くらいはやり過ごせるかも?
「今日は戻れるか確認しながらここで──」
過ごして、と言おうとしたらドアが静かに、かついっきに開かれた──



