戻れない、と話してるうちに雨がしだいに強くなりだした。だからひとまず、近くにあった運良く定休日とかかれたお店の屋根の下に入り雨をしのぐことに。
「でも、これやばくないか?」
「どうしてだろう……いつもなら普通に戻れるのに。ぼくたち5人とも戻れないなんて」
「バグ?って、自分ら碧以外はネットとかつながってないし……今自分は水回避したいっ」
屋根の下にいるのに、莉雨くんはわたしにくっついて傘を閉じないで欲しいとたのむ。だから開きっぱにして莉雨くんの足もとの水をガードする。
「別にいいよ、どんな姿でも青空といれたら僕はなにも問題ない」
「そう言われるとたしかに!これはもしかしたら、人間のままそらのそばにいておむこさんになりなさい、っていうスマホの神様からの魔法かも!?」
あまり深刻に考えていない円華くんと桃李くんに、莉雨くんがわたしの耳もとでつぶやいた。
「なんてポジティブ……」
わたしもそう思う……。
「んな悠長なこと言ってる場合か!戻れないってことは俺らは青空の部屋へ入れない……家にすらこの姿じゃ入れないんだぞ!」
『っ!』
ふわっとした思考を現実に戻すかのように、明華くんは今の状況と先の状況を告げれば、わたしも含めた皆が目を見開いた。
……そうだ、このままじゃ家についてもあげることなんて出来ないんだ。



