わたしのスマホくん


「……青空、もう目あけて大丈夫だよ」

そばにいた碧くんの声がして、目を開ければまぶたに触れていたのは碧くんの手だと分かった。

まぶしいからガードしてくれたんだろうな……。何故か目を開ける前に、バタンッて音がしたけどそれは?
でもまずはお礼しないとね。

「碧くんありが、と……う」

言い終える前に床におでこをつけ、床をたたく桃李くんが目に入ってしまい、驚くわたしに碧くんは後ろを見るようにうながした。

「え?……ひゃ!?」

振り向いたら目の前に、目をこする男の子が3人いて……こちらにも驚き反射的に逃げようとすれば、碧くんに顔からぶつかった。

「青空?……大丈夫?」

何事もないようにすんなり受け止めてくれた碧くん。

「だ、大丈夫……ありが……と」

わたしを受け止め見下ろす碧くんと、顔を上げた途端目が合い、わたしは石のように固まった。いっきに顔が熱くなったのを感じ、無理やり顔をそらそうと壊れたロボットのように首を動かすも、

「青空?どこか痛いの?」
「ち、ちがっ」

碧くんに顔をのぞかれた。
君の顔が近いからです……!言えないけど!


「……なんか、男増えてる。君、誰?」