わたしのスマホくん


「……って青空、そろそろ終わると思うよ。充電」
「あ!そうだ。つくか確かめないとね」
「えー……」

充電の確認と電源が入るのか、入ったらいいなと思いながら充電した3台のスマホのもとへ。

碧くんと嫌々ながら桃李くんも一緒にスマホのもとへ行き、すべて充電器をぬいた。

全部つくかな……。

とりあえず3台とも机の上に並べ、順番に電源をつけていってみる。
碧くんはわたしの隣で座りながめ、桃李くんは3人掛けのソファの真ん中に座り、見たことないくらい嫌そうな顔をしていた。

「……あ!1台目ついた」
「よかったね青空」
「うん」

これで小さい時、わたしが何してたのかわかったりして面白い発見とかあるかも。

「あ……2台目も3台目ー……も、ついちゃったぁ!!どうしよう!!」

何故かソファからおり、急に頭を抱えだす桃李くん。
その姿にわたしと碧くんは目を合わせた。

「まぁ、桃李の気持ちはわからなくないんだけどね、ぼく」
「え?気持ちって──っ!?」


言いかけたところで、思いきりリビングがまぶしくなり、とっさに目をつむるも、すぐにまぶたに何かが触れた。