わたしのスマホくん

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「──おー!それが新しいやつだね。限定色きれい!いいなぁ」

ケースが届いたおかげで、碧くんを持ってくることが出来た。
ちゃんと、碧くんとはお約束させてもらったから。

『家に着くまでは、そのままでいてね』
『うん、分かった』

朝、桃李くんだけまた画面がチカチカしてたけど、桃李くんにもそのままでってお願いしてお留守番をお願いした。

「でしょ?お父さんたちと同じにしたの」
「いいねぇ、ヒロくんは買わなかったの?」
「ヒロはまだ使えるって。それに全然不具合もないみたいだから今のまま」
「そっかぁ。……この星のケースかわいいね。ちょっと大人っぽい気もする」
「長く使えるものにしたくて。悩んだ結果このケースになりました」

なるほどー、と渚は深く頷き、時計を見て予鈴が鳴る!と戻っていった。

……授業始まるし、電源一旦切らないと。

「また後でね」

周りに聞こえないよう声をかけると、音声もなく、画面に【承知しました】と表示され、自動的に電源がオフになった。

──碧くん自身で切ってくれた。

つける時も声かけた方がいいかな。急にわたしがつけるよりも、いい気がする。うん、そうしよう。

ひとり頷き、スマホをカバンへしまった。