休みが明けてしまい、スマホくんたちが心配で休もうかとも思ったけど、うその理由を作るわけにはいかないって、ヒロと明華くんに止められた。
その横で『いいじゃん!』って言ってくれる円華くんと桃李くんがいたものの、『大丈夫だよ』と碧くんと莉雨くんに手を振られ、わたしは学校へ。


一応だれもいない間に戻れた時用に、充電器持参でわたしの部屋にいるって言ってたけど、それを祈るしかない。
わたしやヒロに気を遣ってくれてるのか、充電の残り%の話をだれもしなくなっていた。

……きっと、もう少ないから。

わたしは機械じゃないから、急速に増やしてあげることは出来ないし、残りの数値も見えない。

生身にコンセントはさせないから、減るいっぽう。

帰ったら、いや帰るまで……どうか5人がスマホに戻ってるか、おかえりって出迎えてくれることを信じたい。はやく帰りたい。はやく皆のところに行きたい。
そう思えば思うほど心が重くなり、長く感じた授業をひとつひとつ終えるたび、気づけばノートは真っ白で、授業にはほとんど集中出来ずに終わった。