次の日。
午前中で終わった高校から、私は真っ直ぐ新海アイスアリーナに向かった。
電車の中から晶に『これからリンクに行くよ』とメッセージを送ると、『俺も今向かってる』と返事が来る。
私は、ふふっと笑みを浮かべてスマートフォンを握りしめた。
中学生の時は私も晶もスマートフォンを持っていなかったから、こうしてメッセージのやり取りをするのが新鮮で、なんだかこそばゆい。
それに今から会えるんだと思っただけで、胸がドキドキしてきた。
(今までなにを話してたっけ? 会ったら最初になんて言う?)
そんなことを考えているうちに、リンクに着いた。
「結!」
外の広場で桜の木を見上げていた晶が、私に気づいて笑う。
「晶、おはよう」
「おはよう。この桜もそろそろ散っちゃうな。今のうちにふたりで写真撮ろうよ」
「あ、うん。そうだね」
私はスマートフォンを構える晶の隣に並ぶ。
カシャッと撮影して見せてくれた晶のスマートフォンには、緊張気味にはにかんだ笑みを浮かべる私がいた。
午前中で終わった高校から、私は真っ直ぐ新海アイスアリーナに向かった。
電車の中から晶に『これからリンクに行くよ』とメッセージを送ると、『俺も今向かってる』と返事が来る。
私は、ふふっと笑みを浮かべてスマートフォンを握りしめた。
中学生の時は私も晶もスマートフォンを持っていなかったから、こうしてメッセージのやり取りをするのが新鮮で、なんだかこそばゆい。
それに今から会えるんだと思っただけで、胸がドキドキしてきた。
(今までなにを話してたっけ? 会ったら最初になんて言う?)
そんなことを考えているうちに、リンクに着いた。
「結!」
外の広場で桜の木を見上げていた晶が、私に気づいて笑う。
「晶、おはよう」
「おはよう。この桜もそろそろ散っちゃうな。今のうちにふたりで写真撮ろうよ」
「あ、うん。そうだね」
私はスマートフォンを構える晶の隣に並ぶ。
カシャッと撮影して見せてくれた晶のスマートフォンには、緊張気味にはにかんだ笑みを浮かべる私がいた。



