「晴也先生! 晶です」
「えっ……」
振り返った先生は晶を見て固まっている。
きっとさっきの私もこんな感じだったんだろうな。
「……晶?」
「お久しぶりです、晴也先生」
「晶! よかった」
先生は駆け寄って来ると晶をギュッと抱きしめた。
「元気だったか? 心配したぞ」
「はい。先生、なにも言わずにいなくなってすみませんでした」
「いや、謝るのは俺の方だ。ずっと近くにいたのに気づいてやれなくてごめんな。俺がもっとちゃんとしてたらって、毎日後悔してた」
「そんな、先生には感謝しかないです。あの頃の俺は、スケートがあるから踏ん張れてたんです」
「そうか……。つらかったよな、本当にごめんな」
いつの間にか真紀先生と館長も来て、涙ぐみながら晶を見守っていた。
気持ちが落ち着いてから、晶は改めてスケートを再開したいこと、できればここでアルバイトをさせてほしいことを話し出す。
「わかった、すぐにでも雇うよ。レッスン料やスケートにかかるお金はカバーできると思う」
館長はふたつ返事でOKし、晶はようやく安心したように笑顔を見せた。
「晶、スケート靴まだ持ってるか?」
晴也先生が聞くと、晶は大きく頷く。
「もちろんです。でも研磨しないとダメかも」
「よし、研磨してすぐに滑ろう。またレッスン始めるぞ」
晶は輝くような笑顔で「はい!」と答えた。
「えっ……」
振り返った先生は晶を見て固まっている。
きっとさっきの私もこんな感じだったんだろうな。
「……晶?」
「お久しぶりです、晴也先生」
「晶! よかった」
先生は駆け寄って来ると晶をギュッと抱きしめた。
「元気だったか? 心配したぞ」
「はい。先生、なにも言わずにいなくなってすみませんでした」
「いや、謝るのは俺の方だ。ずっと近くにいたのに気づいてやれなくてごめんな。俺がもっとちゃんとしてたらって、毎日後悔してた」
「そんな、先生には感謝しかないです。あの頃の俺は、スケートがあるから踏ん張れてたんです」
「そうか……。つらかったよな、本当にごめんな」
いつの間にか真紀先生と館長も来て、涙ぐみながら晶を見守っていた。
気持ちが落ち着いてから、晶は改めてスケートを再開したいこと、できればここでアルバイトをさせてほしいことを話し出す。
「わかった、すぐにでも雇うよ。レッスン料やスケートにかかるお金はカバーできると思う」
館長はふたつ返事でOKし、晶はようやく安心したように笑顔を見せた。
「晶、スケート靴まだ持ってるか?」
晴也先生が聞くと、晶は大きく頷く。
「もちろんです。でも研磨しないとダメかも」
「よし、研磨してすぐに滑ろう。またレッスン始めるぞ」
晶は輝くような笑顔で「はい!」と答えた。



