「やった! フリー進出!」
はしゃぐ私を、「いやいやいや!」と晴也先生が遮った。
「結、そこじゃない。ショート6位だぞ?」
「はい。だからフリーのプログラム滑れますよね?」
「当たり前だ、そうじゃなくて!」
晴也先生はゴクリと喉を鳴らす。
「結、ひょっとしたら、ひょっとして……」
すると、「ストーップ!」と真紀先生が晴也先生の口をふさいだ。
「晴也こそ、なに結ちゃんにプレッシャーかけてんのよ?」
そう言ってから、真紀先生は私の両手を握った。
「いよいよね、結ちゃん。ここまで来たら、私はもう何も言うことはないわ。明日のフリーでは、結ちゃんのやりたいように滑るのよ? 伝えたいことを1つ残らず全部ぶつけて」
私は真紀先生にしっかりと頷く。
「はい」
「よし! とにかく今夜はゆっくり休んで。ほら、晴也。行くわよ?」
真紀先生は、気もそぞろな晴也先生の腕を引っ張って歩き出した。
はしゃぐ私を、「いやいやいや!」と晴也先生が遮った。
「結、そこじゃない。ショート6位だぞ?」
「はい。だからフリーのプログラム滑れますよね?」
「当たり前だ、そうじゃなくて!」
晴也先生はゴクリと喉を鳴らす。
「結、ひょっとしたら、ひょっとして……」
すると、「ストーップ!」と真紀先生が晴也先生の口をふさいだ。
「晴也こそ、なに結ちゃんにプレッシャーかけてんのよ?」
そう言ってから、真紀先生は私の両手を握った。
「いよいよね、結ちゃん。ここまで来たら、私はもう何も言うことはないわ。明日のフリーでは、結ちゃんのやりたいように滑るのよ? 伝えたいことを1つ残らず全部ぶつけて」
私は真紀先生にしっかりと頷く。
「はい」
「よし! とにかく今夜はゆっくり休んで。ほら、晴也。行くわよ?」
真紀先生は、気もそぞろな晴也先生の腕を引っ張って歩き出した。



