「アメル? どうしたの、アメル……もうオレンジも買えたのだし帰りましょう?」
市場の外れですれ違わずに二人と再会出来た僕は、買い物に付き合いながら、三年前から二年半前までの回想に耽っていた。
「あ……うん、そうだね」
隣で心配そうに僕を見上げる『彼女』が抱えたオレンジの袋を持ち上げ、僕は懐かしそうな笑顔でそう答えた。
彼女──そう、もちろんルーラだ。
あの翌日の結婚式は、それは素晴らしいものだった。
森の小さな教会での式の後、ジョルジョは町の皆と船員を集めて、盛大な披露パーティを行なった。
僕は一生分以上の人達と話をしたに違いない。
三日ほどジョルジョ達の家に滞在したのち、母さんと僕はルーラを連れて我が家へ帰ったが、内心ドキドキだったのは言うまでもなかった。僕達の家はお世辞にも立派とは言えない。けれど丘を徐々に登るにつれ、見えてきた小さな屋根と大きな無花果の木、振り返れば海を臨める立地に、ルーラは大興奮の様子だった。
これは後日談となるが、シレーネとしての勉強と人魚の世界の統括に努めたルーラは、大ばば様とアーラ様の意志を継ぎ、カミル義姉さんを説得して、時々結界の上を通るジョルジョを見つけては、地上の世界の流れを教え乞うていたのだそうだ。
その時僕に会ってしまっては、シレーネとしての意志がそがれてしまうため、必ず船員の仮眠時や、時には唄を聞かせることで僕達を眠らせ乗船していたが、実は帰り際目覚めた僕を内緒で覗いては、独りアメルの気持ちが変わりませぬように──と祈っていたのだそうだ。
これにはもちろん僕は「ずるい!」とふくれっ面をしてみせた。そして心から喜んだ。でも彼女には或る確証があった──あのルーラの鱗だ。
人魚は取り去られた鱗であっても、鱗の持ち主であった者の石を持てば、何処に位置しているのかが解るのだそうだ。だから以前大ばば様の鱗を持っていた僕と再会することが出来たし、ルラの石が反応するジョルジョの傍に、ルーラの鱗を持つ僕がいることも把握出来た……いや逆を言えば、鱗の居所を突き止めた時、其処に僕がいなければ、それが僕達の終わりの時なのだろうと覚悟していたのだという。
でも僕は肌身から、あの鱗を離すことはなかった。
二年になる頃人魚の世界も変わり、ルーラはほんの少し出来た心のスペースに、哀しみの想いが溢れ膨らんで、破裂しそうなことに気付いた。
──僕に会えない哀しみに──
それでも彼女の中の職務を完遂させたい気持ちに変わりはなかった。ルーラは姿を現し出した「痛み」を周囲に隠し通そうとしたが、結界の外を知ったカミル義姉さんや侍女達の目は、もはやごまかせなかったそうだ。皆の説得を受け決意したルーラは、ジョルジョの協力を得、最後に僕を見つめてサファイア・ラグーンへ旅立ったのが、あの船長室で道化のように鱗をクルクル回しながら、笑ったり落ち込んだりしていた後だった。
それから半年。ぱったり気配を消してしまったことが気にかかって、彼女は父親にあんな芝居をさせたのだそうだ。
そして、シレーネは──。
シレーネは今でも存在していた。
カミル義姉さんがルーラの後を継いで、シレーネの地位に就いていた。
結界の外に行き来出来る自由を得たカミル義姉さんに、僕達はもちろん結婚の報告をした。
ルーラがシレーネであった二年間に相当な影響を受けたのか、シレーネという階級がそうさせたのか、以前の神経質な刺々しさはすっかり抜け、カミル義姉さんはルーラに良く似た笑顔で僕達を祝福してくれた。
銀色の長く滝のようにしなやかな髪のシレーネの誕生。
このことが象徴するように、人魚界は大きな変革を遂げた。
マルタをはじめ大ばば様の侍女であった数人の人魚は、魔法を学ぶためにサファイア・ラグーンを目指し、アーラ様から指示を受け、成人した人魚に対して魔法の普及に努めた。
そう、今でも結界は返せていない。
けれどカミル義姉さんが、マルタ達人魚が、そして地上のルーラが目標目指して努力している限り、いつの日か結界以外の場所で平和に暮らせる日々が訪れるだろう。
人間界で人魚の存在を知らしめるべく活動を続けるルーラと、航海の途中ジョルジョと僕を訪ね、学び続けるカミル義姉さん達を助けながら、僕は牛歩の如く緩やかではあるが、着実な進歩を見届けていた。
「アメル……あたし、あなたにプレゼントがあるの」
帰り道、天空に昇った太陽の光を背に受け、頬に影を作ったルーラの言葉に、隣にいた母さんが遠くを見つめて微笑んだ。
「え……あ、僕もだよ」
今日は四月十四日。ルーラの二十一回目の誕生日。
僕はカミル義姉さんにお願いして手に入れた、とびきりの真珠でブレスレットとピアスを作っていた。それからもう一つ──良い知らせ。
「えー、何? 何? 教えて教えてー!」
ルーラの好奇心の瞳が輝きを帯びた。僕は相変わらずの子供っぽさにクスっと笑って、
「ダメだよ、ルーラが先に言ったのだから、ルーラが言わなくちゃ教えなーい」
と意地悪をしてみせた。
まもなく丘を登った先に、僕達の家が見えるだろう。
あと一ヶ月も経てば、金色の花が咲き乱れる僕達の家。
Everlasting──永遠に終わらない。
「そんなーいいじゃない、ね? 教えて教えてー」
「ダメダメ、ルーラが先」
「アメル~!」
駄々っ子ルーラにせがまれて、僕はオレンジを抱えながら丘を登った。
僕の良い知らせは、数日後訪れるジョルジョが運んでくれる。新たに一回り小さな船を買い、短い航路で近隣の島々を回る、その船長に選ばれたのだ。となれば十日に一度くらいは家へ帰れるようになるのだが、これはジョルジョが来るまでは内緒にしなくてはいけない。何しろそれを打ち明けることによって、ルーラ絶品の笑顔を見られると、楽しみにしているのはジョルジョなのだから。
「お願い、お願い!」
僕は根負けして、ルーラの左手首に一つ目のプレゼントを通した。
「あ……これ」
「カミル義姉さんと僕から……ルーラ、お誕生日おめでとう」
──出逢ってちょうど五年が経ったね。
ブレスレットの真珠一粒一粒を食い入るように見つめるルーラの瞳に、光沢のあるフォルムが鮮明に映し出された。それはまるで深い海の底に眠る一片の鱗のよう。
「姉様が採ってきてくれたのね……知ってるわ、これ。北の岩場の森の真珠……あの、ありがとう! アメル」
そうしてルーラはいつものように僕に抱きついたけれど、小脇に抱えていた袋のことは忘れていたらしい。勢いで飛び出したオレンジはコロコロと丘を転がり出した。
「あー、オレンジ!」
転がり落ちる橙色の玉の群れを、追いかけ走るルーラの首筋がキラリと輝いた。
──ジョルジョとテラの愛の結晶──ルラの石。
人魚と人間を繋ぐ架け橋として、ルーラとルラの石は大きな役割を担っていた。どういった能力があるのだろう。明らかにこの石のある所・彼女の行く所、穏やかな空気が流れ、人間の邪悪な心が生まれない。
「ルーラ! ダメよ、そんなに走っちゃ! 転んだりしたらどうするの!」
「え……?」
隣で叫ぶ母さんの慌てように、僕は目を丸くした。
それって、もしかして?
「早く止めなさい、アメル。貴方達の赤ちゃん、ルーラのお腹の中でビックリしてるわよ」
そう言って笑う母さんに腰を叩かれて、僕は必死にルーラの後を追った。
「ルーラ!」
彼女のプレゼントは、そのお腹の中。
まさしく二つの世界を結ぶ架け橋となろう。
「アメル! 見て見て、全部つかまえた!」
きっと未来は明るい。
僕達を照らす太陽のように、無邪気なルーラの笑顔のように──。

= Ci Vediamo =
◇この度は拙作に最後までお付き合いくださいまして、本当に有難うございました!
昨年八月より七ヶ月間に渡り毎週更新を続けられましたのも、ひとえに応援くださいました皆様のお陰でございます。
(こちらは他サイトにて初連載しました時の後書きです)
本作はこちらで完結ですが、続編がございますので是非そちらにもおいでくださいませ。
じれじれ切ない路線は変えずに、少々ライトで甘々になっておりまして、こちらよりも読み易いかも知れません。
又、十二章~終章二話目に当たるエピソード短編も五作上げました。すっ飛ばしました時間を埋めるほんわか作品になっております。是非ご覧ください!
頂きました感想の中で結構多かったご意見に、ルーラが成長するにつれて「立派なシレーネになるのでしょうね」という物がございましたが、はい、二年間は頑張ってくれたものの、見事に読者様の期待を裏切らせていただきました(苦笑)。
こちらは第三章ウイスタの「・・・我がルーラにシレーネを任せたのは、間違いであったかも……知れんな」という言葉が伏線になっておりまして、それに関する答えを曖昧には示しましたが、少々読者様に考えていただくような形に留めております。ウイスタが亡くなった今、はっきりとした答えが導かれないということもございますが、続編に又それに関する答えらしき物も表しております。それ以外にも結界の返却やアメルが船上の喝采の輪に入れなかった理由など、結論の出なかった事項も残されております。そして実は未だ気付かれていないかも知れない伏線も幾つか・・・。
そういった伏線の回収をお楽しみにしていただけますと幸いでございます。
それでは続編にて皆様にお会い出来ますのを楽しみにしております。本当に有難うございました!
朧 月夜 拝
◇2作目となる続編は初夏頃投稿させていただきます(^-^)
市場の外れですれ違わずに二人と再会出来た僕は、買い物に付き合いながら、三年前から二年半前までの回想に耽っていた。
「あ……うん、そうだね」
隣で心配そうに僕を見上げる『彼女』が抱えたオレンジの袋を持ち上げ、僕は懐かしそうな笑顔でそう答えた。
彼女──そう、もちろんルーラだ。
あの翌日の結婚式は、それは素晴らしいものだった。
森の小さな教会での式の後、ジョルジョは町の皆と船員を集めて、盛大な披露パーティを行なった。
僕は一生分以上の人達と話をしたに違いない。
三日ほどジョルジョ達の家に滞在したのち、母さんと僕はルーラを連れて我が家へ帰ったが、内心ドキドキだったのは言うまでもなかった。僕達の家はお世辞にも立派とは言えない。けれど丘を徐々に登るにつれ、見えてきた小さな屋根と大きな無花果の木、振り返れば海を臨める立地に、ルーラは大興奮の様子だった。
これは後日談となるが、シレーネとしての勉強と人魚の世界の統括に努めたルーラは、大ばば様とアーラ様の意志を継ぎ、カミル義姉さんを説得して、時々結界の上を通るジョルジョを見つけては、地上の世界の流れを教え乞うていたのだそうだ。
その時僕に会ってしまっては、シレーネとしての意志がそがれてしまうため、必ず船員の仮眠時や、時には唄を聞かせることで僕達を眠らせ乗船していたが、実は帰り際目覚めた僕を内緒で覗いては、独りアメルの気持ちが変わりませぬように──と祈っていたのだそうだ。
これにはもちろん僕は「ずるい!」とふくれっ面をしてみせた。そして心から喜んだ。でも彼女には或る確証があった──あのルーラの鱗だ。
人魚は取り去られた鱗であっても、鱗の持ち主であった者の石を持てば、何処に位置しているのかが解るのだそうだ。だから以前大ばば様の鱗を持っていた僕と再会することが出来たし、ルラの石が反応するジョルジョの傍に、ルーラの鱗を持つ僕がいることも把握出来た……いや逆を言えば、鱗の居所を突き止めた時、其処に僕がいなければ、それが僕達の終わりの時なのだろうと覚悟していたのだという。
でも僕は肌身から、あの鱗を離すことはなかった。
二年になる頃人魚の世界も変わり、ルーラはほんの少し出来た心のスペースに、哀しみの想いが溢れ膨らんで、破裂しそうなことに気付いた。
──僕に会えない哀しみに──
それでも彼女の中の職務を完遂させたい気持ちに変わりはなかった。ルーラは姿を現し出した「痛み」を周囲に隠し通そうとしたが、結界の外を知ったカミル義姉さんや侍女達の目は、もはやごまかせなかったそうだ。皆の説得を受け決意したルーラは、ジョルジョの協力を得、最後に僕を見つめてサファイア・ラグーンへ旅立ったのが、あの船長室で道化のように鱗をクルクル回しながら、笑ったり落ち込んだりしていた後だった。
それから半年。ぱったり気配を消してしまったことが気にかかって、彼女は父親にあんな芝居をさせたのだそうだ。
そして、シレーネは──。
シレーネは今でも存在していた。
カミル義姉さんがルーラの後を継いで、シレーネの地位に就いていた。
結界の外に行き来出来る自由を得たカミル義姉さんに、僕達はもちろん結婚の報告をした。
ルーラがシレーネであった二年間に相当な影響を受けたのか、シレーネという階級がそうさせたのか、以前の神経質な刺々しさはすっかり抜け、カミル義姉さんはルーラに良く似た笑顔で僕達を祝福してくれた。
銀色の長く滝のようにしなやかな髪のシレーネの誕生。
このことが象徴するように、人魚界は大きな変革を遂げた。
マルタをはじめ大ばば様の侍女であった数人の人魚は、魔法を学ぶためにサファイア・ラグーンを目指し、アーラ様から指示を受け、成人した人魚に対して魔法の普及に努めた。
そう、今でも結界は返せていない。
けれどカミル義姉さんが、マルタ達人魚が、そして地上のルーラが目標目指して努力している限り、いつの日か結界以外の場所で平和に暮らせる日々が訪れるだろう。
人間界で人魚の存在を知らしめるべく活動を続けるルーラと、航海の途中ジョルジョと僕を訪ね、学び続けるカミル義姉さん達を助けながら、僕は牛歩の如く緩やかではあるが、着実な進歩を見届けていた。
「アメル……あたし、あなたにプレゼントがあるの」
帰り道、天空に昇った太陽の光を背に受け、頬に影を作ったルーラの言葉に、隣にいた母さんが遠くを見つめて微笑んだ。
「え……あ、僕もだよ」
今日は四月十四日。ルーラの二十一回目の誕生日。
僕はカミル義姉さんにお願いして手に入れた、とびきりの真珠でブレスレットとピアスを作っていた。それからもう一つ──良い知らせ。
「えー、何? 何? 教えて教えてー!」
ルーラの好奇心の瞳が輝きを帯びた。僕は相変わらずの子供っぽさにクスっと笑って、
「ダメだよ、ルーラが先に言ったのだから、ルーラが言わなくちゃ教えなーい」
と意地悪をしてみせた。
まもなく丘を登った先に、僕達の家が見えるだろう。
あと一ヶ月も経てば、金色の花が咲き乱れる僕達の家。
Everlasting──永遠に終わらない。
「そんなーいいじゃない、ね? 教えて教えてー」
「ダメダメ、ルーラが先」
「アメル~!」
駄々っ子ルーラにせがまれて、僕はオレンジを抱えながら丘を登った。
僕の良い知らせは、数日後訪れるジョルジョが運んでくれる。新たに一回り小さな船を買い、短い航路で近隣の島々を回る、その船長に選ばれたのだ。となれば十日に一度くらいは家へ帰れるようになるのだが、これはジョルジョが来るまでは内緒にしなくてはいけない。何しろそれを打ち明けることによって、ルーラ絶品の笑顔を見られると、楽しみにしているのはジョルジョなのだから。
「お願い、お願い!」
僕は根負けして、ルーラの左手首に一つ目のプレゼントを通した。
「あ……これ」
「カミル義姉さんと僕から……ルーラ、お誕生日おめでとう」
──出逢ってちょうど五年が経ったね。
ブレスレットの真珠一粒一粒を食い入るように見つめるルーラの瞳に、光沢のあるフォルムが鮮明に映し出された。それはまるで深い海の底に眠る一片の鱗のよう。
「姉様が採ってきてくれたのね……知ってるわ、これ。北の岩場の森の真珠……あの、ありがとう! アメル」
そうしてルーラはいつものように僕に抱きついたけれど、小脇に抱えていた袋のことは忘れていたらしい。勢いで飛び出したオレンジはコロコロと丘を転がり出した。
「あー、オレンジ!」
転がり落ちる橙色の玉の群れを、追いかけ走るルーラの首筋がキラリと輝いた。
──ジョルジョとテラの愛の結晶──ルラの石。
人魚と人間を繋ぐ架け橋として、ルーラとルラの石は大きな役割を担っていた。どういった能力があるのだろう。明らかにこの石のある所・彼女の行く所、穏やかな空気が流れ、人間の邪悪な心が生まれない。
「ルーラ! ダメよ、そんなに走っちゃ! 転んだりしたらどうするの!」
「え……?」
隣で叫ぶ母さんの慌てように、僕は目を丸くした。
それって、もしかして?
「早く止めなさい、アメル。貴方達の赤ちゃん、ルーラのお腹の中でビックリしてるわよ」
そう言って笑う母さんに腰を叩かれて、僕は必死にルーラの後を追った。
「ルーラ!」
彼女のプレゼントは、そのお腹の中。
まさしく二つの世界を結ぶ架け橋となろう。
「アメル! 見て見て、全部つかまえた!」
きっと未来は明るい。
僕達を照らす太陽のように、無邪気なルーラの笑顔のように──。

= Ci Vediamo =
◇この度は拙作に最後までお付き合いくださいまして、本当に有難うございました!
昨年八月より七ヶ月間に渡り毎週更新を続けられましたのも、ひとえに応援くださいました皆様のお陰でございます。
(こちらは他サイトにて初連載しました時の後書きです)
本作はこちらで完結ですが、続編がございますので是非そちらにもおいでくださいませ。
じれじれ切ない路線は変えずに、少々ライトで甘々になっておりまして、こちらよりも読み易いかも知れません。
又、十二章~終章二話目に当たるエピソード短編も五作上げました。すっ飛ばしました時間を埋めるほんわか作品になっております。是非ご覧ください!
頂きました感想の中で結構多かったご意見に、ルーラが成長するにつれて「立派なシレーネになるのでしょうね」という物がございましたが、はい、二年間は頑張ってくれたものの、見事に読者様の期待を裏切らせていただきました(苦笑)。
こちらは第三章ウイスタの「・・・我がルーラにシレーネを任せたのは、間違いであったかも……知れんな」という言葉が伏線になっておりまして、それに関する答えを曖昧には示しましたが、少々読者様に考えていただくような形に留めております。ウイスタが亡くなった今、はっきりとした答えが導かれないということもございますが、続編に又それに関する答えらしき物も表しております。それ以外にも結界の返却やアメルが船上の喝采の輪に入れなかった理由など、結論の出なかった事項も残されております。そして実は未だ気付かれていないかも知れない伏線も幾つか・・・。
そういった伏線の回収をお楽しみにしていただけますと幸いでございます。
それでは続編にて皆様にお会い出来ますのを楽しみにしております。本当に有難うございました!
朧 月夜 拝
◇2作目となる続編は初夏頃投稿させていただきます(^-^)



![月とガーネット[下]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/1247997/zcrelg1uqj-thumb.jpg)