どれだけ彼のことを思っても、泣いても、後悔しても、時間は巻き戻せない。
もう彼に会うことは無い。
だから、前に進まなきゃ。
そう思っているのに、つい、アルバムを開いてしまう。
彼が夢に出てきたら、凄く嬉しくて一日が幸せに思える。
ふと彼を思い出して、胸が痛む。
外に出たとき居るんじゃないかって、探してしまう。
忘れなきゃ行けないのに……こんなに好きじゃ、忘れることなんてできないよ。
だから私は、彼のことを諦めるのを諦める事にした。
だって、どうしたって、今の私には彼を忘れるなんて出来ないもん。
だから、偶然どこかで会ったのなら、今度は話せるくらいの自分になろうと決めた。
一つでも誇れるものを作ろうと、勉強を頑張って。
自分のこと、ちょっとは可愛いって思えるように、長すぎた髪は切って、顔が明るく見えるように、少しメイクして。
そうやって、自分に自信を付ける為の行動をしよう。
いつか、会うかもしれない日のために。
もしくは、彼のことを忘れられて、新しい恋を進む時のために、頑張ろう。
そう思って頑張っていると、私の恋心も落ち着いてきた。
だから、これからもそうやって行こうと思っていたのに。
「なんで、ここに居るの?」
彼との再会は、想像以上に早かった。



