君の素顔に恋をした


「おはよう」

「おはよー」

「おはよ」


三人は、前田くんが予想したとおり、市川くん、立間さん、横山くんの順番で、十分前、五分前、時間ぴったりに来た。


横山くんの私服は初めて見たけど、オーバーサイズのTシャツ、カーゴパンツ、厚底のスニーカー、ボディバッグと、アクティブな雰囲気。

元からスタイルのが良いのもあるけど、凄く似合っている。

なるほど、私服はこんな感じか。

見た目のイメージからは予想外だけど、かっこいいのは変わりない。



全員が集まった所で、駅からすぐ近くに有るショッピングモールに移動する。

バスケ部四人は、部活に使う物を一緒に買いに来たらしく、さっそくスポーツショップに向かった。


「部活関係なのに、私着いてきても良かったの?」

「いいんだよー。どうせなら他にも遊ぼってなってたから」


男子三人がTシャツやら、リュックやら、サポーターやらを見ているのを、私と立間さんが見守りながら話す。


立間さんの服装は、Tシャツに、ダボっとしたGジャン、ショートパンツと、アクティブな感じなんだけど、色がピンクや白だったり、リボン付いてたりで、全体的に可愛い。


「立間さんは、買うもの無いの?」

「あるけど、部の消耗品で、買ったら重くなっちゃうから、帰る前にまた寄らせてもらおっかなって。美羽ちゃんは、見てるだけで暇じゃない? 私と、他のお店行く?」


スポーツショップに縁が無い私を気遣ってくれる。


「大丈夫だよ」


暇じゃ無いからって言おうとして、止める。

それはなんで? って聞かれても、横山くんを見てるから暇じゃ無いって答えれないもん。


「他にも寄るお店って有るの?」

「うーんと、部活的には無いかな。市川くんが本屋さん寄りたいって言ってたから、そこは行くけど」


なら、夕方遅くまで遊ぶって感じでもないのかな。


立間さんと喋っていると、「お待たせ」と言って、男子達が手にショッピッングバックをぶら下げて来る。

欲しいものがある人は買えたみたいだ。