君の素顔に恋をした


楽しい時間はあっという間に過ぎ去り、カラオケを出る時間になる。

横山くんが歌っているのも何回か聞けて、良かった。

途中、自然と一人ずつワンフレーズごとに歌うことになって、マイク回ってきて慌てたけど、市川くんがもう一本のマイクで、私が歌ったか分からないくらい大きな声で歌ってかき消してくれたから、助かった。


みんなから集めたお金を結城さんと市川くんが払っている間に、一人の男子がロビーの隅っこで待っていた私達に声を掛けた。


「クラス用のグループチャットを作ろー! 今、居ない子も、連作先知ってたら、招待してさ」


みんな賛成してスマホを取り出す。

横山くんが出したスマホには、派手なカバーが付いている。


なんだっけ、あのキャラクター?


言い出しっぺの男子と連絡先を交換すると、『岩花高校一年一組!』というグループに招待される。


招待を受けて、メンバーリストを見ると、横山くんの名前ももちろん有る。

笑顔の彼の顔のアイコンをタッチすると、プロフィールと共に、トークと書かれたマークが出てくる。


これを押せば、個別のトークが出来るようになるんだよね。

昨日まであんなに遠かったのに、一瞬で簡単に連絡を取れるようになっちゃった。


その事実に心臓が、熱くなる。


そんな、すぐに連絡することはないんだろうけど、別に私の力で知ったわけじゃないけど、

連絡先知れて、嬉しいな。