君の素顔に恋をした


立間さんと話していたから、ぼっちにならず駅近くのカラオケまで着いた。

学校から一番近いのか、岩花高校の制服を来た生徒が結構いる。


「パーティールーム取れたよー」


ドリンクバーで、最初の一杯を入れた人から、受付近くのパーティールーム入っていく。


私は、レモンスカッシュで、立間さんは、オレンジジュース。


「カラオケのパーティールームってこんな感じなんだ。初めて入った」


雰囲気は普段使うようなカラオケの部屋と同じで、人数の割には狭めで、椅子のデザインが古い感じ。


私は歌う気はないから端の方に座ると、立間さんが隣に座る。


「私もパーティールームは、初めてだ。飯田さんは、カラオケ良く来るの?」


「全然、来たことないよ」


私のカラオケ歴は、小学校の時に、沙市とかと何回か来たくらいだ。

中学の時は、遊びに行くとしてもカラオケはあんまりってイメージだったし。


立間さんと話していると、横山くんが男子と喋りながら入ってくる。

暗いし、遠くだから見えづらいけど、持っているドリンクが中々凄い色をしている。


あれは、何種類か混ぜたんだろうな。


……横山くんってそういうことするんだ。


意外に思うけど、これが私の想像じゃない横山くんなんだよね。



みんなが集まると、市川くんから説明があって、紙が回ってくる。


紙に書いたのを、デンモク係が入れていくので、自分がリクエストした曲が来たら、中央のテーブルに置いてあるマイクを取っていくらしい。
 

「飯田さんは、何歌うの?」


悩んでいるのか、可愛いシャーペンを回しながら立間さんが聞いてくる。


「私、歌うの苦手だから。聞くだけにしようと思ってて……」


言いながら、じゃあなんで来たの? って思われちゃうかもと、不安になるけど。


「そっか。私、何にしようかな?」


立間さんは、全然気にしている様子は無い。


良かった。

私は、ほっと一息ついたあと、立間さんを見る。


明るくて、優しくて、可愛い、凄く素敵な人だな、立間さんって。

私も立間さんみたいになりたいな。