部屋の中に入っていく晴くんの後ろ姿を見つめながら、「まだ帰らないでほしい」と思っているわたしがいる。
「今、帰らないでほしいって思ってる?」
「え⁉」
なんでわかったの⁉
「ちーちゃん、すぐ顔に出るから」
「……」
なんかすごく恥ずかしい。
「また明日も来るよ」
晴くんがそう言ってふわりとわたしの頭に手を乗せた。
それだけで、胸の奥が苦しくなって、ドキドキする。
「今度はもっとドキドキさせてあげる」
「もう、さっきからずっとドキドキしてるよ……」
思わずそう言うと、晴くんは嬉しそうに笑った。
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