「もしかしてヤキモチ妬いてくれた?」
「え?」
ヤキモチ……。
そっか。わたし、冬堂さんにヤキモチ妬いてたんだ。
だからあの時イヤな気持ちになったんだ。
「うん、そうみたい。ふたりがつき合ってなくて良かった」
わたしが笑顔でそう言うと、晴くんは一瞬驚いたように瞬きして。
「そんな可愛いこと言わないでよ。期待しちゃうから」
「……え?」
意味がわからなくて聞き返そうとしたその時。
―コンコン
その時、部屋のドアをノックする音がして、
「晴、そろそろ帰るわよ~」
ドア越しに、晴くんのお母さんの言葉が聞こえた。
「残念。また今度ね」
そう言った晴くんの表情が今までと違う『男の子』に見えて、また急にドキドキしてきた。


