子犬系幼なじみの一途な溺愛にキュンです!


「ちーちゃん、星見ない?」


3人の様子をぼんやりと見ていたら、晴くんに声をかけられた。


「星?」


「うん。小さい時、よくちーちゃんの部屋のベランダから見てたでしょ?」


「そうだね」


お父さんがいなくなってしまった寂しさを抱えながら過ごす毎日の中で、忘れかけていた温かな思い出。


「今日は晴れてるから、よく見えるね」


晴くんとふたりでベランダに出て夜空を見上げると、思っていた以上に星がたくさん見えた。


久しぶりに見た星は、いつも以上に綺麗に瞬いている気がする。


こんな風にベランダに出て、星を見るなんていつぶりだろう。


お父さんが亡くなったばかりの頃は、よくこうしてベランダに出て星を見て、泣いていた気がする。


でも、いつからだろう。泣かなくなったのは―


「ちーちゃん、泣かないで。いつまでも泣いていたら、お父さんは安心してお星さまになれないよ」


不意に、晴くんが星を見ながら口にした言葉。


なんだろう。いつかどこかで、聞いた覚えがある。