涙を拭いながらそうつぶやいたちーちゃん。
勝手にあの時のことを思い出してくれることを期待して連れてきちゃったけど。
もしかして、かえって悲しいことを思い出させちゃったかな……。
「そっか、ごめん。来ない方が良かったかな」
ちーちゃんに笑ってほしくて来たのに、これじゃ逆効果だ。
「ううん。違う、そんなことない。連れて来てくれて、ありがとう」
だけど、ちーちゃんはそう言って笑ってくれた。
「どういたしまして。ここは、僕にとってもちーちゃんのお父さんと約束した思い出の場所なんだ」
「……約束?」
「そう。僕がちーちゃんを守るっていう約束」
僕の言葉に、ちーちゃんは一瞬考え込むように黙り込んだ。
あの時のこと、思い出してくれたかな?
ねぇ、ちーちゃん。今までもこれからもずっと、僕がちーちゃんを守りたいって思ってるんだよ。


