「お父さんのかわりにはなれないけど。これからは僕がちーちゃんを守るから。だから、もう泣かないで」
少しでも元気づけたくて、一生懸命伝えた言葉。
ちーちゃんはもう忘れてるかもしれないけど、僕にとっては大切な思い出なんだ。
だから、ちょっと強引だったけどちーちゃんを連れ出した。
久しぶりに訪れた思い出の場所。
最初は戸惑っていたちーちゃんも、児童センターまで来たらプラネタリウムのことを思い出してくれた。
五年ぶりに見るプラネタリウムはあの時と変わっていなくて、懐かしい気持ちでいっぱいになった。
隣を見ると、ちーちゃんは静かに泣いていた。
きっと、お父さんとのことを思い出しているんだと思う。
人工の星がちーゃんの頬に伝う涙を綺麗に輝かせて、こぼれ落ちていく涙の雫は、まるで宝石のように光っていた。
「ちーちゃん、大丈夫?」
上映が終わった後もちーちゃんは涙が止まらず泣き続けていた。
「ごめん。ちょっと、お父さんのこと思い出して……」


