【Side 晴斗】
あれは僕が小学1年生だった時。
ちーちゃんの誕生日に一緒に連れて行ってもらったプラネタリウムを観たあと。
『晴くんにお願いがあるんだ』
ちーちゃんのお父さんは真剣な表情で僕に言った。
『もしもおじさんに何かあったら、千星のことはおじさんのかわりに晴くんに守ってほしい』
この頃すでに入退院を繰り返していたちーちゃんのお父さんは、自分の命がもう長くはないことを知っていたんだと思う。
「わかりました」
そう頷いた僕に、「よし、じゃあ男同士の約束だ」と言って指きりげんまんをした。
それから数ヶ月後、ちーちゃんのお父さんはこの世を去った。
お父さんが亡くなってから、ちーちゃんは毎晩ベランダに出ては星を見て泣いていた。
そんな姿を見るたび、何もできない自分がもどかしかった。
「ちーちゃん、泣かないで。いつまでも泣いていたら、お父さんは安心してお星さまになれないよ」
「………」


