「デート?」
「そう。だから、一応オシャレしてね。じゃあ、一階で待ってるから」
「えっ…ちょっ…」
わたしの都合や意思なんてまるで無視で、晴くんはわたしの部屋のドアを閉めた。
「……デートって」
突然うちに来て、急にそんなこと言われても……。
戸惑いながらも、結局わたしは出かける支度を始めた。
オシャレと言っても普段メイクなんてしないから、リップグロスをつけただけ。
服は悩んでる時間がないから、とりあえずお気に入りのピンクとグレーのチェック柄のワンピースにした。
前に美雨ちゃんと遊んだ時に、「アイドルグループの衣装みたいで可愛い!」なんてはしゃいで一目惚れして買ったもの。
「よし!」
支度を終えて一階のリビングに行くと、晴くんはお母さんと一緒にアイスティー飲みながらテレビを観ていた。


