「おはよう千星!」
「おはよう、美雨ちゃん」
教室に入って真っ先に声をかけてくれたのは、1年の時から仲良くしている霧島 美雨ちゃん。
ショートカットで女子バスケ部に入っていて、サバサバしているアネゴ肌タイプ。
「なんか千星、朝からグッタリしてない?」
「遅刻ギリで走った上に、朝から晴くんのファンがうるさくて」
「今日も日向くんと一緒に来たんだ?」
「うん」
「朝からお熱いね~」
「全っ然そんなんじゃないから!
晴くんはただの幼なじみで「弟みたいなものだから、でしょ。もう何度も聞いたよ、それは」
わたしの言葉を遮って、美雨ちゃんが呆れたように笑いながら言った。
そう。わたしと晴くんは幼稚園の時から家が隣同士の幼なじみ。
学年はわたしの方が2年上で、晴くんは4月にわたしと同じ中学に入学したばかり。


