抱きしめられた腕は力強くて、背だって小学生のころまではわたしの方が高かったのに、今は見上げるくらい大きくなっていて。
晴くんは男の子なんだって改めて気づかされて、ドキドキしてるわたしがいる。
「ちーちゃんにとって、僕はただの幼なじみなの?」
わたしを抱きしめたまま、晴くんが言った。
数日前、来栖くんにも訊かれたこと。
わたし自身、自分の気持ちがわからないんだ。
ずっと、晴くんは幼なじみで弟みたいな存在だって思っていたのに。
晴くんが冬堂さんと仲良さそうにしてるところを見たらイヤな気持ちになって。
晴くんのこと、他の女の子に取られたくないって思ってる。
でも、それって……。
「僕はちーちゃんのこと、ただの幼なじみなんて思ってないから」
何も答えられずに黙っていたわたしに、晴くんが言った。
「……え?」
「ねぇ、いい加減僕の気持ち気づいてよ」
晴くんが泣きそうな表情でそうつぶやいた。


