子犬系幼なじみの一途な溺愛にキュンです!



「え、いや、違うの!わたしの方こそ、ごめん」


まさか五十嵐くんに謝られるとは思わなくて慌ててそう返したその時。


かすかに足音が聞こえて視線を向けると、そこにいたのは晴くんだった。


「……晴くん」


もしかして、今の話聞かれてた?


どうしよう。


焦ってパニックになりながら五十嵐くんの方に視線を向けると、突然晴くんに腕を掴まれた。


「ちーちゃんとふたりで話させてください」


晴くんは五十嵐くんにいつもの可愛らしい声とは違う低くて冷たい声でそう言うと、掴んでいたわたしの腕を強く引いて歩き始めた。


そして着いたのは、昨日晴くんが冬堂さんと仲良さそうにしていた体育館裏。


いつの間にか練習は終わったらしく、体育館の中には誰もいないようだった。


誰もいない静まり返った空間に、風が吹き抜ける。