思い出すだけで、胸の奥が鉛を呑み込んだみたいに重くなる。
冬堂さんは宣言どおりくんに告白して、つきあってるのかな?
晴くんは冬堂さんのことが好きなのかな?
そんなことを考えていたら、反対から歩いてきたらしい誰かと肩がぶつかってしまっ
「ごめんなさい」
謝って顔を上げると、
「雨沢?」
目の前にいたのは、五十嵐くんだった。
「どうした? なにかあった?」
五十嵐くんが心配するくらい、わたしは今酷い顔をしてるんだ。
でも、自分でもよくわからないことを五十嵐くんに話してもいいのかな。
「なにかあるなら言ってみなよ。雨沢って、いつもひとりでなんとかしようとしてるだろ?それが真面目で責任感の強い雨沢らしくていいところでもあるけど、もっと周りに頼ってもいいんだよ」
思いがけない五十嵐くんの優しい言葉に、胸が熱くなった。


