と、意識を手放しかけた時、
「起きないとチューするよ?」
耳元で囁かれたその言葉に、一瞬にして眠気が吹き飛んだ。
「晴くん、なんでここにいるの!?」
やっとこれが現実だとわかって、慌ててベッドから飛び起きる。
「一緒に学校に行こうと思って」
「だからって勝手に部屋に入ってこないでよ~!」
「だっておばさんが“入っていいわよ”って言ったから……」
晴くんが言いかけた時、
「千星、早くしないと遅刻するわよ~!」
ドア越しにお母さんが怒鳴っているのが聞こえた。
時計を見ると、現在7時50分。
「うそ、やばい!」
早く着替えなきゃ!
大急ぎで制服に着替えようとパジャマの上着のボタンを外しかけた時。


