「晴くんモテるもんね。子犬みたいで可愛いってみんな言ってるよ」
「ふ~ん」
そういえば、前に何人かの女子が僕は犬系男子だなんて言ってたのを聞いたような気がする。
「ねぇ、このあと遊びに行こうよ~」
冬堂さんがわざと甘えた声でそう言いながら、自分の腕を僕の腕に絡ませた。
あ~もう、うざいな。
「ごめん、このあと塾があるから」
とりあえず適当に言い訳をつくってみる。
「そっかぁ。晴くん、頭いいしね」
冬堂さんは意外にあっさり納得して、
「じゃあ、また遊べそうな時は言ってね」
踵を返して校門の方へ走って行った。
僕も帰ろう。
そう思って歩き始めた時、3年生の校舎の昇降口から見覚えのある姿が見えた。
ちーちゃんだ。
でも、隣には男子がいて、何か楽しそうに話してる。


